ベンダーとは、製造元や販売供給元のことを指しますが、開発ベンダーとは何かご存知だろか。
本記事では、「開発 ベンダー」に焦点を当てて解説していきます。
少し分かりづらい言葉かもしれませんが、IT業界で20年以上の業務実績を持つ弊社のノウハウを活用し、より分かりやすくお伝えいたします。
お読みいただき、ご理解を深めていただければ幸いです。
1.開発ベンダーとは
まずは開発ベンダーについて解説していきます。
様々な業界でベンダーという言葉が使われていますが、開発ベンダーはIT業界でよく使われる言葉です。
開発ベンダーについて知るためには、「サプライヤー」と「メーカー」についても把握しておくことが大切です。下記を確認しましょう。
- サプライヤー・・・市場から部品などの調達を行い、ベンダーなど各社に納品する企業。
- メーカー・・・製品の製造を行う企業。
1-1 IT業界で開発と販売を行う会社を指します
開発ベンダーとは、IT業界で開発と販売を行う会社を指します。
開発ベンダーはIT業界で使われることが大半であり、自社で開発を行い販売までを行う会社です。
例えば、名刺管理システムを自社で設計から開発まで行い、販売を自社で行っている会社があげられます。
※チェックポイント
開発ベンダーは企業からの依頼に対し、メーカーから製品を取り寄せたり、必要があれば自社で開発を行います。
1-2 ITベンダーとの違い
ITベンダーはITに関わる製品を販売する企業のことを指します。
開発ベンダーは開発も行う点が違いとなります。
ITベンダーについてもう少し掘り下げますと、下記の種類が存在することを把握しておきましょう。
種類 | 役割 |
---|---|
システムベンダー | パッケージ化されたシステムを販売 |
ハードウェアベンダー | 端末や電化製などを販売 |
ソフトウェアベンダー | アプリケーションなどのソフトウェアの販売 |
シングルベンダー | 1つのメーカーが製造・開発している製品のみを販売 |
マルチベンダー | 複数のメーカーが製造・開発している製品を販売 |
1-3 セキュリティベンダーとの違い
セキュリティベンダーとはセキュリティに特化した開発・販売を行います。
開発ベンダーは特にセキュリティに特化しているわけではなく、開発全般が対象となる点が違いとなります。
1-4 システムインテグレーターとの違い
システムインテグレーターは顧客からの開発依頼に対して、求められている仕様を基に、企画から保守に至るまで全ての工程を請け負います。
開発ベンダーと開発を行う点では合致しますが、メーカーから製品を取り寄せてカスタマイズするなど、1から開発をするだけではないという点が違いになります。
1-5 ベンダー企業の一覧(抜粋)
より理解を深めるためにも、ベンダーと呼ばれる企業についてもチェックしていきましょう。
下記は一部抜粋ですがのベンダーと呼ばれる企業となります。
- 富士通株式会社
- 株式会社NTTデータ
- 株式会社大塚商会
この他にも多数のベンダー企業があります。
2.開発ベンダーを活用する理由
開発ベンダーに依頼することで、ITに関わる大半の課題は解決できるのではないでしょうか。
もちろん、費用はかかりますが、それに代え難いメリットがあると考えております。
活用する理由として下記の3点を解説します。
- 非IT企業でも安心して依頼できる
- 自社で採用する手間をなくせる
- 独自性のある内容でも短期間での納品が期待できる
2-1 非IT企業でも安心して依頼できる
開発ベンダーは各企業のITに関連した課題解決のプロフェッショナルです。
企業に合わせ最適な解決方法で伴走してくれます。
ITのノウハウが無い企業でも安心して任せることができるのではないでしょうか。
2-2 自社で採用する手間をなくせる
自社でエンジニアを採用することは、日本のエンジニア不足の状況を踏まえると高いハードルです。
コストと工数をかけて採用に注力しても、結果として採用が0なんてことも当然ありえます。
それならば、プロにお任せすることが最も効果的にIT課題を解決できます。
開発ベンダーには複数のエンジニアが所属しており、かつノウハウも豊富に持っております。
そのため、自社で採用して育成するよりも、素早く対応してもらえる開発ベンダーを活用するべきではないでしょうか。
2-3 独自性のある内容でも短期間での納品が期待できる
開発ベンダーはITベンダーから入手したシステムを基に依頼者に適した形のシステムを販売しております。
0から作るよりも、時間を短縮させることができ、素早い納品が期待できます。
急ぎの案件でも安心して相談、依頼がでるのではないでしょうか。
3.開発ベンダーの選定基準
それでは実際に開発ベンダーを選定する際のポイントについて5つ解説します。
3-1 企業業績が安定している
直近5年間の売上、利益推移を確認しましょう。
極端な右肩上がりは求めませんが、緩やかに増加している企業であるか確認しましょう。
3-2 実績が依頼する内容と類似している
今回、依頼する内容と類似している過去実績の有無を確認しましょう。
ホームページ上で確認できない場合もあるため、
資料請求など行い確認しましょう。
実績が無い場合は、別な依頼先を探すことをおすすめします。
3-3 費用が予算内である
依頼する内容に対しての見積もりをもらい、予算と照らし合わせましょう。
また、依頼後に追加費用が発生する可能性など、見積もり以外に別途費用がかかるかも確認しましょう。
3-4 対応するメンバーの経験年数が5年以上
今回、メンバーとして参画するメンバーの経験年数を確認しましょう。
経験が浅いとされる1年目~2年目のメンバーのみになっていないか、
コアとなるようなメンバーがいるか確認を行い、
安心して依頼できる環境であるか判断しましょう。
理想は全て5年以上ですが、少なくともメンバーの半数が5年以上であれば問題ないでしょう。
3-5 実現可能なスケジュールである
納期までのスケジュールが実現可能なものであるか確認しましょう。
非IT企業であれば、わかりにくい部分もあるかと思いますが、
判断方法としては複数社から計画を聞くことをおすすめします。
その中で、1社だけ大幅にずれているなど確認を行い、違和感があれば、別な依頼先にしましょう。
開発ベンダーのまとめ
開発ベンダーについて、言葉の意味、活用する理由、選定基準を解説してきました。
ベンダーは様々な業界で使用されますが、ITにおけるベンダーの意味を理解できたでしょうか。
解説した通り、自社の状況に合わせて開発ベンダーを活用することで複数のメリットが見込めます。
ITでお困りごとがあれば、ぜひ一度活用のご検討をしてみてはいかがでしょうか。
お読みいただいた皆様の一助になれば幸いです。