ECサイトの作り方とは?様々な構築方法と進め方を解説

ECサイトの作り方とは?

あなたは今、ECサイトを作りたくてウズウズしているところではないでしょうか?ECサイトを自作するためにはまずはプログラミングについて勉強するところから始める必要があります。

世の中にはECサイトを作るための便利ツールは様々ありますが、どれもできることが限られています。汎用性を求めるのであれば自分でプログラミングスキルを磨く必要があるでしょう。そんな勉強する時間も取れないし、勉強嫌いな人は外注することを検討してみてはいかがでしょうか!?

弊社・ICDは会社を設立してから25年経つシステム開発会社で、日々Webシステムやアプリを開発しています。そんなICDに所属している私がアプリの作り方について解説します。

本記事を読んでいただき、ECサイトの作り方について少しでも掴んでいただけると幸いです。

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1.ECサイトの作り方はサイト規模に応じて選択

まずECサイトはそのサイト規模(どのぐらいの売上を立てたいか)によって作り方が変わってきます。極端な例ですが、個人で月に数万円稼ぎたいぐらいであれば、わざわざ独自のECサイトを作らなくても既存のサイト(メルカリやヤフオク等)に出品すれば良いでしょう。なので、まずは規模別に作り方を紹介したいと思います。

売上規模(年間)

開発手法

汎用性

コスト

IT知識

300万円

メルカリやヤフオク等で売買

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

500万円

SNSでの広報

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

5,000万円

無料ASP

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

5,000万円

有料ASP

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

1億円~5億円

オープンソース

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★★☆☆

1億円~10億円

クラウド、SaaS

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆

5,000万円~

パッケージ

★★★★☆

★★★★☆

★★★★☆

10億円~

フルスクラッチ

★★★★★

★★★★★

★★★★★

様々な手法があることを把握したところで、それぞれの開発手法の詳細を解説します。

1-1.【売上~5千万円】ASPを活用しよう

ASPは中でも安価に気軽にECサイトを作ることができるので人気があります。それ以前にASPって何の略や…アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)の略で、インターネットを経由してソフトウェアを提供してくれる事業者のことを指しています。例えば有名所だと、「BASE」と呼ばれるソフトウェアです。

このソフトウェアたちはIT知識が無くても簡単に作れるようになっているのが特徴的です。また、ただ使うだけであれば基本的に費用は掛かりません。

商品の売買が成立したときに手数料として売上からマイナスされるのが基本的な形となっています。とはいえ、気軽に始められますし、何となくやってみようみたいな人や売上も5千万円程度で抑えられる場合はASPで十分事足りるでしょう。

1-2.【売上1億円~5億円】オープンソースを活用しよう

続いて、オープンリソースとはECサイトのプログラムコードが無料で一般的に公開されており、それをカスタマイズしてECサイトを構築していく手法です。ASPと比較して、プログラミング知識が多少なりとも必要になってきます。ただ、調べながらでも構築を進めることができるので、プログラミングに抵抗がない人であればそこまで難しい作業にはならないでしょう。売上が1億円以上見込まれる場合はオープンソースを活用したほうが生産性高くなるケースが多いです。

一方でオープン(一般公開)ということで、悪い人の目にも止まりやすいです。悪い人は改ざんして、安易に中まで入って来れてしまいます。昨今は個人情報流出事件も実際に発生しているので、セキュリティ面では不安が残ります。

1-3.【売上5千万円~10億円】クラウドやパッケージの特徴

クラウドやパッケージは、ASPのようにソフトウェアを自分で持つ必要がないです。名前の通り、クラウドにあるサービスを使うことになります。ASPよりもやや金額は高くなりますが、カスタマイズ性も優れています。ASPで限界を感じてきたころに、クラウド型に移行しようというステップアップでクラウド型を使うケースが多いように見受けられます。初期段階:ASP → 中堅段階:クラウド このようなイメージでいると良いでしょう。立ち上げする段階から売上5千万円~10億円が見込める場合は、初期からクラウドに手を出しても問題ないです。

1-4.【売上10億円~】フルスクラッチの特徴

最後にフルスクラッチですが、フルスクラッチとはゼロからシステム構築するという意味です。ゼロからECサイトをオリジナルなものを構築することになります。フルスクラッチとなると、個人で気軽にECサイトを作るのは厳しく、外注をせざるを得ないでしょう。自分の思い通りにECサイトを作ることができますが、コストはそれなりに高くなります。ただ、売上10億円以上見込まれるような大きいECサイトを作りたい場合はフルスクラッチで対応してもペイできるでしょう。

外注でも様々選択肢があり、コストを抑える工夫ができます。外注については、3章で詳細を記載しています。

フルスクラッチの詳細については、「スクラッチ開発とは?パッケージ開発との違いについて解説」の記事をご参照ください。

 


2.ECサイトを作るための手法別の進め方

今回作ろうとしているECサイトについて、開発手法は決まったでしょうか?2章では実際にECサイトを作るための手順を手法別に紹介します。 

2-1.ASPを選択した場合

ASPは気軽にできるという点でも人気があります。そのため、進め方もシンプルにできています。

 

Step 1 ASPサービスへの登録

まずは、ASPサービスの会員登録しましょう。ここでドメインを決めることにもなるので、予めどんなドメインにするか考えておきます。お金は掛かりますがオリジナルドメインを発行することもできます。お試しでやる場合は無料でできるサブドメインで特に支障はないでしょう。

 

Step 2 ECサイトのデザイン(テンプレート)の選定

続いて、ECサイトのデザインを選定します。テンプレートが決まっていることが多いですので、自分好みのデザインを選択するようにしましょう。パッと見で見づらいモノは避けておくべきです。

 

Step 3 商品の登録

続いて、商品を登録していきます。ここで登録するだけで販売することができます。最低限「写真」「紹介文」を添えて登録していくことになります。実際に商品が売れたら、購入者に商品を発送して完了となります。

2-2.オープンソースを選択した場合

オープンリソースはASPよりも少し手が込んだモノになります。それでもプログラミングを齧ったことがある人であれば個人でも簡単に構築できる魅力があります。

Step 1 サーバーを構築

サーバーを構築と聞くと最初から大変そう、、と思われるかもしれませんが、こだわりがなければレンタルサーバーで問題有りません。

 

Step 2 オープンソースをサーバーにインストール

サーバーが準備できたら、使いたいオープンソースのソフトをダウンロードして、サーバーにインストールしましょう。ソフトによってはボタン1つでダウンロードからインストールまでできるソフトも有ります。

 

Step 3 ECサイトの基本登録を設定

ECサイトの名前やアカウント登録を進めます。この設定はASPのように気軽に設定することができるので、自分好みになるように好きに登録することができます。また、商品等の登録もStep 3で対応しましょう。

 

Step 4 ECサイトのデザインを作成

オープンソースでテンプレートが様々ありますが、HTMLCSSを自分で編集することができるので、ASPよりも自分好みのデザインにできるのがオープンソースの魅力です。HTMLCSSは初心者でも分かりやすいコードになるので調べながらでも触っていき、トライアンドエラーで進めても問題ないでしょう。

 

Step 5 ECサイトを公開

ここまで準備できたらあとはサイトを公開するだけです。サイト公開後に気を付けないといけないのは、オープンソースの場合はセキュリティ面が不安という部分です。そのため、セキュリティ対策のソフトは常に最新版等の対策は必須となります。

ECサイトは個人情報を登録するモノなので、悪い人の対象になりやすいところも注意しましょう。

 

ちなみにCHAT GTPさんにECサイトのオープンソースを聞くとちゃんと教えてくれます。

ecsite-source

2-3.クラウドやパッケージを選択した場合

パッケージ開発については、イチ個人が対応するには少しお金が掛かります。企業としてはASPを導入して、物足りなくなってきた頃に次のステップとして、パッケージを導入しても良いでしょう。

パッケージ開発の詳細については、「パッケージ開発とは?スクラッチ開発との違いについて解説」の記事をご参照ください。

 

Step 1 パッケージ/クラウドサービスの選定

ECサイトのパッケージは様々ありますので、それぞれの特徴を調べて今回のサイト構築にマッチするものを選ぶようにしましょう。

 

Step 2 ベンダー会社との調整

パッケージサービスを選定したら、そのサービスを運営している会社と調整を進めていきます。パッケージは他アプリとの連携やカスタマイズ性があるものになるので、ある程度自分の思い通りにカスタマイズすることができます。

近年のパッケージサービスはフルスクラッチをいかに安くできるか、、みたいなところまで来ています。

 

Step 3 ECサイトの構築

ベンダー会社との目線合わせができたところで、ECサイトの構築を進めていきます。ベンダー会社にお任せするのではなく、定期的にミーティングをして進捗確認すると良いでしょう。スケジュールに遅れがないか、自分が思っているモノに仕上がってきているか、確認しながら進めましょう。

 

Step 4 ECサイトの公開と支払い

無事に構築ができたら、構築したものを最終検品して問題なければECサイトを公開しましょう。公開後に外注先の支払いもお忘れなく。

 

Step 5 ECサイトの保守・運用

公開して終わりではなく、その後の保守・運用も大事になってきます。ECサイトでは多くの個人情報を取り扱うことになるので、セキュリティ対策は常に最新にしておきましょう。また、システム障害等でアクセスできなくなった時の対応も必要です。ECサイトを半永久的に残しておくのであれば、その後の運用予算も確保しておく必要があります。

 

2-4.フルスクラッチを選択した場合

フルスクラッチ開発を進めるのは企業の場合が多いのではないでしょうか。それなりに費用も掛かるので、ペイできるほどの体力も必要になってきます。

 

Step 1 ECサイトの企画

まずは社内でECサイトの企画をしましょう。企画の中で、以下の項目について社内で事前に決めておく必要があります。

  • ECサイトを構築する目的
  • ECサイトでの売上見込み
  • ECサイト構築に掛けられる予算、構築後の運用予算
  • ECサイトをいつまでに公開したいか
  • ECサイトのデザイン
  • ECサイトの広報方法

 

Step 2 外注先の選択肢

外注先の選択肢として、大きく3つのパターンに分けることができます。

自分のケースに置き換えて選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?ちなみに弊社・ICDでは国内でも海外でも体制構築することができます。国内×海外の組み合わせももちろん対応可能です。

具体的な外注の進め方は、「ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットや契約形態の違いを解説」の記事をご参照ください。

タイプ 

こんな人におススメ 

こんな人には向かない 

国内企業 

・日本人をすごく信用している 

・常駐してもらいたい 

・有事の際には責任を取ってもらいたい 

・何よりもコスト削減が目的である 

フリーランス 

・分野に特化したスペシャリストが欲しい 

1名~少人数でも構わない 

・有事の際の責任を取ってもらいたい 

・人の管理をする時間を捻出できない 

海外企業 (オフショア開発) 

・極力コストを抑えたい(国による) 

・スキルの高いチームを早く構築したい 

・品質管理、進捗管理する時間を捻出できない 

・フルリモートで対応できない 

 

Step 3 外注先の決定

外注先を決定します。外注するとしてもシステム開発を担っている企業はたくさんあります。最低でも3社以上と話をして相見積もりを取って、自分にマッチする会社を決定するようにしましょう。その後、当該企業と契約締結します。契約書には必ず下記は明記しておくと良いでしょう。

  • 金額
  • 納期
  • 支払日と取引通貨
  • トラブルが発生した時の補償範囲
  • 納品形態のファイル形式
  • 納品後のアフターフォローの内容
  • 納期に間に合わなかった時の責任の所在

 

Step 4 ECサイトの構築

契約締結後、外注先と協力してECサイトの構築を進めていきます。

外注先の企業にお任せするのではなく、定期的にミーティングをして進捗確認すると良いでしょう。スケジュールに遅れがないか、自分が思っているモノに仕上がってきているか、確認しながら進めましょう。

構築の進め方については、「システム開発の開発工程とは?10個のフェーズに分けて解説」の記事で詳細を記載していますので、ご参照ください。

 

Step 5 ECサイトの公開と支払い

無事に構築ができたら、構築したものを最終検品して問題なければECサイトを公開しましょう。公開後に外注先の支払いもお忘れなく。

 

Step 6 ECサイトの保守・運用

公開して終わりではなく、その後の保守・運用も大事になってきます。ECサイトでは多くの個人情報を取り扱うことになるので、セキュリティ対策は常に最新にしておきましょう。また、システム障害等でアクセスできなくなった時の対応も必要です。ECサイトを半永久的に残しておくのであれば、その後の運用予算も確保しておく必要があります。

保守・運用については、「システムやアプリの運用保守とは?概要と外注をおススメする理由」の記事をご参照ください。

 

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3.ECサイトの作り方でよくある質問

Q1.結局のところ自分で作れるの?

はい、ASPを活用することで、プログラミング知識が無くても簡単にECサイトを立ち上げることはできます。

しかし、ASPだけでは満足できない場合は、クラウドサービスやパッケージソフトを活用しましょう。クラウドやパッケージになるとプログラミング知識が多少なりとも必要になってきます。

Q2.ECサイトの便利なサービスを教えて?

はい、以下にまとめました。

サービス名 

概要

URL

Shopify

しょぴふぁい

直感的な操作でオンラインショップを簡単に立ち上げられ、デザインテンプレートや決済機能も豊富に揃っています。多言語対応やSEO機能、マーケティング機能も充実。

https://www.shopify.com/jp

WooCommerce

フーコマース

WordPress上で動作する無料のECプラグイン。オープンソースでカスタマイズ性が高く、柔軟な商品管理や在庫管理が可能です。

https://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce/

BASE

ベース

日本国内向けの簡単にオンラインショップが立ち上げられるツール。テンプレートも豊富で、決済機能や配送設定も簡単に設定できます。

https://thebase.com/

Magento

まげんと

より大規模でカスタマイズ可能なECサイトを構築したい場合に適しています。オープンソースのECプラットフォームで、セキュリティや拡張性が優れています。

https://business.adobe.com/jp/products/magento/magento-commerce.html


「ECサイト 作り方」まとめ

ECサイトの作り方について解説してきました。ECサイトを立ち上げることで自社の製品の販売やこれまで小売で展開していた商品をインターネットでも購入できるようになるという点で拡販が期待できるものです。特に昨今はインターネットでのショッピングが当たり前になってきていますので、この流れに乗らざるを得ないところもあるでしょう。

弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。オフショア開発、ニアショア開発、常駐型と様々な形で体制構築できることが強みです。ECサイト構築で悩んでいる方は、どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。相談は無料です!

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