あなたは今、ITエンジニアとして入社して3ヶ月が経過し、これから本格的にプログラミングを学ぼうとしている段階ではないでしょうか。
実はプログラミングを習得するためには、プログラミング自体の知識だけでは十分ではありません。抽象化のスキル、プロジェクトマネジメントのスキル、コミュニケーションスキルなど、多様なスキルが必要です。
私たちはこれまで約24年間にわたり開発を携わってきました。約500名のエンジニアと共にしてきました。そのなかでも新卒研修を共にしてきたエンジニアは100名にのぼります。
私たちよりももっと大きな経験豊富で素晴らしい研修を提供されている会社はあるかもしれません。でも、私たちは私たちなりに新卒エンジニアにとって素晴らしい研修を追求し続けてきた自負があります。
そこで今回は、そんな私たちの経験を踏まえて、入社3ヶ月の新卒エンジニアを対象に、プログラミングを学ぶためのおすすめの書籍を紹介します。
これからプログラミングを学ぼうとする本人はもちろんのこと、どの書籍をおすすめしたらよいかわからない研修担当者に至るまで、ぜひ本記事を参考にしていただきたいと思います。
それでは一つずつ紹介していきます。
目次
《プログラミングの基礎の「キ」から学ぶ》
1. 日本でいちばんわかりやすいプログラミングのドリル
初めてプログラミングに振れる人は、まずは本書を手に取りましょう。
「100の練習問題を解くと自然とプログラミング脳を身に付ける」本になっています。
<おススメする理由>
本書は、プログラミングの基礎から応用までを包括的にカバーしており、わかりやすい解説と豊富な演習問題によって、実践的な知識を身に付けやすいです。
問題の解説も丁寧でわかりやすく、間違いやすいポイントを重点的に説明しています。
また、1つのプログラミング言語やツールに特化せず、プログラミングの基本原則を学ぶことを重視しているので、一度習得すれば、他の言語やプログラミング環境にも応用することができる内容になっています。
そのため、超初心者でプログラミングの世界に足を踏み入れる方におススメです。
《Pythonで学ぶプログラミング基礎》
2. Python1年生 第2版 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
Web開発やデータ分析などの分野でPythonは必須です。昨今では、Pythonを触れる人も多くなってきています。他のプログラミング言語と比較して少ない命令で複雑な処理が書けるので、取っ掛かりやすいです。その中でも、本書は超初心者向けに作られた本なので、プログラミング初めましての人でも分かりやすくまとめられています。
<おススメする理由>
本書は、“初めて”プログラミングを学ぶ人におススメしています。プログラミングは奥が深くて途中で挫折してしまう人が多いですが、本書は読み手のモチベーションを下げないような工夫(難しい関数や変数の解説を省かずに分かりやすく記載されている等)がされています。 “初めて”プログラミングを学ぶ人におススメしています。
3. パパッとPython:ドリルで入門プログラミング
2番の本を通してPython超初心者→初心者になったら、次に手にすべき本になります。ドリルで問題を解きながら理解度を深めて初心者を卒業しましょう。
<おススメする理由>
本書は、約500問の問題が設定されているドリルになります。その500問を反復して解いていくうちに気づいたらどんどん賢くなっていくそんな本です。他のドリルに比べてボリュームとしては薄いですが、内容は網羅されており、Python初心者には、挫折をすることもなくちょうど良い内容となっています。
《初心者がつまずきやすい、エラー・英単語との付き合い方》
4. エラーで学ぶPython
プログラミング初心者の学び方として、「真似る」「変える」「創る」の3つを回していくことが良いと言われています。本書は、その3段階で構成されており、一歩一歩着実に学んでいくことができます。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/032900009/011100513/
<おススメする理由>
Pythonは人気ある言語で、書籍もたくさんあります。本書は、エラーのあるコードを直すことで理解を深めるというコンセプトで作られています。そのため、エラーについて知ることもできる上に、Pythonの基礎も学べるので一石二鳥です。
5. プログラミングの英単語 —— 入門で挫折しないための必須単語150
プログラミングは日本語で書かれていることはないです。そのため、英語に対する耐性を付ける必要があります。本書ではプログラミングをはじめる方へまずは知っておいて欲しい英単語150に焦点を当てて紹介しています。1単語1ページ、やさしく紹介してくれているので、英語に耐性が無くても読める本となっています。
<おススメする理由>
遊び心を交えながら著者の実体験に基づいた書かれ方をしているので、身近なことのように感じながら読むことができるので、読みやすいです。日頃、英語に拒否反応を示して小難しく感じている部分でも分かりやすく解説しています。実務経験がほとんどない人にはおススメです。
6. コードが動かないので帰れません! 新人プログラマーのためのエラーが怖くなくなる本
ここからはもう少し踏み込んだ本を紹介していきます。どんなキャリアを積んだ人でもエラーや不具合はつきものです。「エラーや不具合の原因を素早く特定するスキル」は知らないとできません。本書は、そんなエラーや不具合と上手な付き合い方をまとめた書籍になっています。
<おススメする理由>
本書は、実作業の中で出てこないと学べないようなエラーをまとめた本となっています。エラーが発生しないと学べない(知らない)ことも多く、それを本書では紹介しているので、エラーを実体験する前に予習することができるのがおススメのポイントです。
《IT技術の基礎とIT業界の概要を知る》
7. 基礎からのプログラミングリテラシー
1章の本でプログラミングの基礎の「キ」を学んだら、次は本書です。プログラミング独習者がつまずきやすい知識を厳選して取り上げ、「初心者の分からなかった」をサポートする本になっています。図解を多用しているので、分かりやすいです。
<おススメする理由>
本書は用語集に近い本になっています。プログラミングをしていく中で様々な専門用語が出てきますが、1つ1つの用語を分かりやすく書かれています。章分けが細かくされており、本を読むのが苦手な人でも読みやすく工夫されています。
《プログラミングには抽象化する力が大事》
8. 13歳から鍛える具体と抽象
本書で「具体と抽象」の視点を身に付けることができます。身に付けることで、これまでのモノの見え方が変わってきます(目に見えないことが見えるようになります)。生きていくための基本中の基本の基礎を学ぶことができます。学ぶことでプログラミングの見え方が変わってくるでしょう。
<おススメする理由>
タイトルは「13歳から」となっていますが、決して子供向けではなく、むしろ大人向けです。これまでのモノごとの考え方を改めさせてくれる本です。特に新卒や生徒に教える立場の人にも役立つ書籍となっています。
《プロジェクトマネジメントに興味がある人へ》
9. 10歳からのプロジェクトマネジメント
本書は、小中学生にとって身近なプロジェクトに当てはめて解説しているので、誰もが身近なことに感じながら読むことができます。その身近なプロジェクトを例として挙げて、プロジェクトマネジメントの力を磨いていくことができます。システム開発等のプロジェクトマネジメントに興味がある方は是非手に取ってみましょう。
<おススメする理由>
ロボット開発や宇宙開発といった誰もが興味をそそるようなプロジェクトを例として取り上げて紹介しているので、楽しみながらプロジェクトマネジメントを身に付けることができるので、自然と読み進められることができます。本書も「10歳から」となっていますが、大人でも役立つ内容がてんこ盛りです。
《働くうえでのデジタルコミュニケーションの基礎》
10. チャット&メールの「ムダミス」がなくなるストレスフリー文章術
コロナの影響もあり、リモートという文化が日本でも根付いてきました。そして、プログラミングの現場はリモートで対応する現場も少なくありません。リモートだと、直接話すことができない分、メールよりも簡易的なチャットを利用するケースが多いです。チャットを利用したコミュニケーションで上手な付き合い方を紹介してくれます。
<おススメする理由>
ビジネスメールに関する本はあっても、チャットに関する本は少ないです。その中でも本書は、取引先担当者や上司とチャットを通してどのように接したら良いか、丁寧にまとめられた本となっています。
まとめ
本記事ではプログラミングをまさに今から始めようとしている人たちへ、有力な本を紹介してきました。プログラミングの本はたくさんあるので、どれを購入したら良いか迷うところでしょう。本記事が少しでも検討材料の一つとなれば幸いです。
弊社は新卒研修の講師も社員で実施しています。そんなプログラマー集団ですが、オフショア開発にも力を入れており、ベトナム人プログラマーを活用したシステム開発を得意としております。
オフショア開発について些細なことでも聞きたいことがありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。