あなたは今、オフショア開発を検討しているが、様々な国の選択肢がある中で、なぜ「ベトナム」というワードをよく聞くのか気になっているところではないでしょうか。まず大前提として「ベトナム」を第一候補として取り上げるのは間違いないと言えるでしょう。
それではなぜ、ベトナムを第一候補として取り上げて良いのか?まさに、ベトナムにオフショア開発拠点としてラボを開設してから10年経ち、東建コーポレーション様やカインズ様といった誰でも耳にしたことあるような会社との取引を多数実績として持っている会社に所属している私がその背景とともに魅力を紹介したいと思います。
そして、ベトナムに魅力を感じていただいたうえで、会社選びのポイントやオフショア開発を進めていく上で気を付けておきたいポイントを併せて紹介いたします。
目次
1. ベトナムがオフショア開発でひとり勝ちしている背景
オフショア開発といえばベトナムと言われるほど他国と比較してベトナム人気が群を抜いています。「オフショア開発白書」によると、ベトナムは全体の50%近くを占めています。残り、フィリピン > インド > バングラディシュ > 中国 > ミャンマー > ウクライナと続きます。
※「オフショア開発白書」とは、日本最大のオフショア開発マッチングサイトを運営している「オフショア開発.com」が各所へアンケートを取って集計したデータを資料化したものになります。日本においては、信憑性の高い資料です。
なぜベトナムがこれほどまでに人気あるのか、、1章ではその背景を紹介したいと思います。
1-1. 国策として目指しているIT人材大国の魅力
1)政府としての方針 ~国として底上げをしている~
ベトナムは国策としてIT人材大国を目指しています。
2020年に、ベトナム政府が「2025年までの国家デジタルトランスフォーメーションプログラムおよび2030年までの方針」を承認し、首相が政府議定「749/QD-TTg」に署名していることからも本気度が伝わってきます。
※「749/QD-TTg」とは:デジタル政府及びデジタル経済・社会の形成と、世界的競争力のあるデジタル産業の確立を二つの主要政策目標とし、デジタル経済の目標として国内総生産に占める割合を20%、各経済セクターにおける同割合を10%以上、年間労働生産性については7%以上の増加を目指す。インフラについては、2025年に向けて光ファイバ・ネットワーク・インフラを全世帯の80%、コミューン・レベルでは100%カバレッジを達成し、4G及び5Gサービス及びスマートフォン利用のユニバーサル化、全人口の約半数の電子決済利用を実現するもの。
2)IT人材の人口傾向 ~日本は近いうちに抜かされる~
ITエンジニアは2022年:480,000人であり、今後の見通しとして2024年:650,000人、2025年:700,000人まで膨れ上がると試算されています。
日本はどうか、、
2022年:1,080,000人であり、今後の見通しとして2024年:1,100,000人、2025年:1,110,000人と試算されています。ぱっと見、日本のほうが多く見えますが、伸び率でみるとベトナムのほうが圧倒的に高いです(日本100.9%、ベトナム107.7%)。また、年齢層がベトナムは若手が多いのが特徴的です。少子高齢化や人口減少の影響もあり、日本がベトナムに抜かれるのは時間の問題と言えるでしょう。
ベトナムのIT人材の年齢の割合
3)IT人材の教育 ~日本よりもスキルが高い~
また、教育にも力を入れています。ソフトウェア専攻の大学や専門学校から毎年57,000人輩出しています。
人数だけでなく、人材のレベルも高いと言われています。レベルの高い根拠って何…?しっかりあります。
ベトナム人にとって、ITエンジニアは憧れの職業でもあります。ほかの職種よりも高い給与をもらうことができるためです。国立大学の情報工学科(IT系の学科)は、医学部の次に入るのが難しいと言われています。
ITエンジニアとして就職するのも難しく、情報工学科出身の人しか就職できないような狭き門となっています。そのため、日本人エンジニアのスキル感にバラツキはあるものの棘の道を通ってきたベトナム人エンジニアはある程度の頭脳とスキルは担保されていると言っても良いでしょう。
さらに、ITの1週間の平均勉強時間は日本:1.9時間、ベトナム:3.5時間と約2倍も違うというデータがあります。
4)IT人材の得意な開発言語 ~日本にマッチしている~
得意なプログラミング言語で見てみると、以下の言語が多いようです。日本でも需要が一番高いスキル感ですね。
- Javascript
- Java
- PHP
- Python
- C#
- C++
- Objective-C
とはいえ、どのぐらいレベルが高いのでしょうか?ベトナム現地にいる日本人が分析した記事がありますので、ご参照ください。
1-2. 最大で約1/2コストを抑えられる経済的な魅力
1-1の通り、スキルの高さがウリでもありますが価格においても魅力的です。案件によりけりですが、最大で約1/2コストを抑えることができます。一例として、当社のウェブサイト開発(総ページ:約100ページ規模)の参考価格を日本の開発とベトナムオフショア開発で比較した場合、下記の通りとなります。
日本で開発した場合 4,200,000円
ベトナムで開発した場合 2,360,000円
※1か月で約1,840,000円(約44%削減)の差がありオフショア開発を行う事で、年間で約22,080,000円のコストを抑えることができます。
スキルの高い人材を国内よりも安く仕入れて開発を進めることができるので、この上ないでしょう。
ただし、近年ではオフショア開発はベトナムのひとり勝ちのような傾向も出てきており、人件費の高騰は否めません。昔よりもコスト面でのメリットは減ってきています。あれ?思ったよりも安くないな…と思う人もいるかもしれません。コストメリットを一番に期待すると良い夢を見ることはできないので、「国内よりも少し安くスキルの高い人材が確保できる」という期待感でいましょう。
コストで比較した記事があるので、詳細は「オフショア開発の費用相場と損しないためのポイントを解説!」をご参照ください。
1-3. ネットワークも安定しているインフラ環境の魅力(2024年2月時点)
システムの開発なので、情報通信のインフラも整備されている必要があります。他国と比較してベトナムは特に力を入れており、レストランやカフェでWi-Fiは使えるのは当然として、インターネット普及率78.59%と急上昇しており、Mobile速度49.12Mbps、Broadband速度107.42Mbpsです。参考までに日本は、インターネット普及率82.91%、Mobile速度47.33Mbps、Broadband速度188.28Mbpsです。
ちなみに弊社のベトナムオフィスで計測すると下記のような結果でした。上記の数字は国全体の平均ですが、弊社はその平均速度よりは快適であることが分かります。
Mobile速度 Broadband速度
ここで、オフショア開発がメジャーな国との比較を見てみましょう。アメリカや中国のような大きい国には劣るものの、Mobileが発展しているインドを除けば3番目に顔を出しています。
国 ※( )内は順位 | インターネット普及率 | Mobile速度(Mbps) | Broadband速度(Mbps) |
ベトナム | 78.59%(3) | 49.12(4) | 107.42(3) |
フィリピン | 52.68%(5) | 28.12(5) | 92.92(4) |
インド | 46.31%(6) | 91.81(3) | 60.13(6) |
バングラディシュ | 38.92%(8) | 23.87(6) | 40.36(7) |
中国 | 75.61%(4) | 160.14(1) | 256.32(1) |
ミャンマー | 44.02%(7) | 21.29(7) | 19.68(8) |
ウクライナ | 79.22%(2) | 19.97(8) | 75.14(5) |
アメリカ | 91.75%(1) | 111.01(2) | 227.27(2) |
1-4. リアルタイムにやり取りできる時差の魅力
国によっては、日本が昼で開発現場が深夜という場合もあります。その場合、急ぎの対応もすぐにできません。しかし、ベトナムは、「-2時間」とほとんどありません(日本時間で11時であればベトナムは9時)。そのため、リアルタイムにコミュニケーションを取ることができるので時差による心配はないと考えて良いでしょう。
他の国の時差も見てみましょう。
┗フィリピン -1時間
┗インド -3.5時間
┗バングラディシュ -3時間
┗中国 -1時間
┗ミャンマー -2.5時間
┗ウクライナ -7時間
┗アメリカ -14時間
※一部、時差を利用した開発や運用・保守もあります。例えば、24/365で対応しないといけないとき、日本時間で深夜の時に、ビジネスタイムになる国を利用する開発方法もあります。
1-5. 危険度レベル0、治安の魅力(2024年2月時点)
殺人や強盗、テロ等の凶悪犯罪は他のオフショア主要国と比較しても少ないです。外務省が出している海外の危険度は、ベトナムはレベル0(=白地図)とされています。
ただ、スリやひったくり、ぼったくりのような軽犯罪は日本よりも多いのは否めません。他の国は中国、アメリカを除くと危険度レベル1以上となっています。
(参照:外務省 海外安全ホームページ ベトナム)
1-6. 日本人と似ている部分がある国民性の魅力
弊社のベトナムに住んでいるブリッジSEの実体験に基づき、以下のような国民性であることがわかっています。
- 真面目で器用である
ベトナムは伝統工芸として、細やかな刺繍の縫製があります。そのため、手先が器用な人が多く、日本人と同様に真面目な人が多いと言われています。それは現地に住んでいてもお世辞抜きに実感できます。
- 勤勉で覚えが早い
前述の勉強時間のデータからも分かるようにベトナム人は勤勉な人が多いです。これまで扱ったことがない開発言語も1ヶ月あればある程度のスキルを持ち合わせて、それを手に給料をもらえるぐらいのレベルに達する人が多いと言われています。
- 楽観的で前向き
仕事や生活がどんなに苦しくてもポジティブに考える人が多いです。また、家族を何よりも大切にするので、家族の生活を支えることが働くことのモチベーションに繋がっている人も多いと言われています。
1-7. 日本文化が大好き!親日の魅力
真面目なだけでなく、日本の文化についても理解や関心が高い人が多いのも魅力的です。そのため、仕事の進め方や伝え方も他国と比較してスムーズにやり取りすることができます。親日の証として、日本のアニメに触れたことがある人がほとんどです。例えば、「コ〇ン」「〇ケモン」「ドラ〇ンボール」「ワン〇―ス」等…日本でも誰もが知っているようなアニメを見てきた人が多いです。また、英語よりも日本語を話すことができる人が多いところからも親近感が湧きやすいでしょう。距離を近づける手段としてアニメの話題を出しても盛り上がると思います。
右肩上がりに経済が成長しているベトナムです。身を挺して国と共に自分も成長していく。そんな国で働いてみたいという人を募集中です!
2. ベトナム・オフショア開発の今後の見通し
日本の円安や海外エンジニアのスキル向上、賃金上昇を踏まえると、いずれオフショア開発のコストメリットが低下する、もしくは逆転するとお考えの方も多いのではないでしょうか?それに対する現時点での見解をお伝えします。
2-1. これまでのベトナム・オフショア開発
(参照:ベトナム総合統計局)
ベトナムの給与水準は、2010年から2020年に掛けて右肩上がりで上昇していることが分かります。2020年はコロナの影響で横ばいになっていますが、コロナも落ち着いてきた現在では、また右肩上がりになるのではないかと推測されます。現に、2022年7月に最低賃金が約6%引き上げられました。
2010年頃は、日本と比較して1/2程度までコストを抑えられていましたが、今ではそこまで抑えるのが難しくなってきています。
2-2. これからのベトナム・オフショア開発
(参照:国際通貨基金「世界経済見通し」)
ベトナムの現状では、GDP規模と比例して賃金も上昇していることが分かります。
2027年までの見通しも順調に上がっていることが分かりますので、今後も賃金が上がっていくことは否定できないでしょう。
日本では、2030問題が良く取りざたされていますが、2030年にはIT人材が約79万人不足すると言われています。これまではコストメリットのためのオフショア開発でしたが、これからはリソース確保のためのオフショア開発に移行していくでしょう。
コストの面では、昨今の情勢を鑑みてもメリットはどんどん縮小されていくと考えられますので、スキルの高いリソース確保のためのオフショア開発が活発的になっていくのではないでしょうか。
(参照:IT 人材需給に関する調査)
3. オフショア開発の国選びのポイント
1章でベトナムの魅力を紹介してきました。ベトナムの良いところはこれで把握できましたが、成功するためには良いところばかりを知っていてもうまくいきません(むしろこちらの方が本題ですね)。本当にベトナムを選択して良いものか、改めて日本と違うところを理解しておくと、成功に繋がるかもしれません。
3-1. 祝日を把握
祝日は予め把握しておく必要があります。ベトナムには「テト」と呼ばれる旧正月による連休があります。この期間中に開発は進みません。「テト」は毎年決まった祝日ではなく、前年の10月に次年の「テト」の期間が決まります。例年であれば2月中旬になります。スケジュールを組むときに「テト」を考慮したスケジューリングをするようにしましょう。
3-2. 地域差を把握
同じベトナムでも地域によってビジネス習慣やキャラクターが異なるので、それぞれの地域ごとに理解をしておく必要があります。依頼先の会社の開発拠点がどこにあるか事前に把握しておくと良いでしょう。
- ハノイ:日本で例えるなら【東京】
政府関係の会社が多く、国際的交流が多い地域です。主要な大学、研究機関が集中しており、最も教育レベルが高い地域の一つです。真面目で合理的な人が多いと言われています。(現地ベトナム人より)
- ホーチミン:日本で例えるなら【大阪】
経済の中心であり、西洋文化の影響を受けやすく、ビジネススタイルも柔軟で革新的な場合が多いです。大らかで人懐っこく、ある程度適当なところもある人が多いと言われています(現地ベトナム人より)。弊社はまさにホーチミンに拠点を作っています。そんなホーチミンの魅力についてまとめた記事は別でありますのでご参照ください。
- ダナン:日本で例えるなら【福岡】
観光地でありつつ、他2つと比較して物価や人件費が安いです。国外からの進出はまだまだですが、まだ新しい都市ということもあり、これからどんどん発展していく希望があります。真面目でありながら、一方で内気で引きこもりがちな人が多いと言われています。(現地ベトナム人より)
3-3. 仕事よりも家族を大事にする傾向
日本人は生きていくためにも残業までして労働する習慣がありますが、ベトナムは仕事よりも家族や家庭を優先します。生きていくために働くという考え方はありますが、家族を犠牲にしてまで働くのは本末転倒だと考えます。ただ、中には日本で働きたい!という向上心を持った人もおり、そういう人は残業して稼いで日本に移住するという人もいます。
どうしても開発が間に合わなくて残業をしてもらわないといけない…
そのような時は、残業してもらう理由をしっかりと伝える必要があります。
4. ベトナムのオフショア会社を選ぶポイント
ここまで国としての特徴を取り上げてきました。ここからはオフショアを依頼する国は、「ベトナムにする!」と決めた方向けになります。
国を決めて、次に会社選びをすることになります。会社を選ぶ上で気を付けておきたいポイントがいくつかありますので、紹介します。
4-1. 日本に本社があり、日本人が経営
オフショア会社は全部で6パターンに分けることができます。その中でタイプAの会社を選ぶようにしましょう。
タイプ | 本社所在地 | 経営者 |
A | 日本 | 日本人 |
B | 日本 | ベトナム人 |
C | 日本 | ベトナム、日本人以外 |
D | ベトナム | 日本人 |
E | ベトナム | ベトナム人 |
F | ベトナム | ベトナム、日本人以外 |
タイプD~Fのようなベトナムに本社がある会社は基本的にブリッジSEはベトナム人になるケースが多いのでコミュニケーションに苦労する可能性があります。また、契約関係もベトナムの法律を多少は勉強する必要が出てきます。
4-2. 日本人ブリッジSEが在籍
ブリッジSEは開発を進めるうえで最重要人物になります。ブリッジSEの力量によって、そのプロジェクトの運命が決まると言っても過言ではないでしょう。
その力量を事前に推し量る必要がありますが、様々な視点で評価するようにしましょう。大前提として、ブリッジSEは必ず日本人が立ってくれる会社を選ぶのが重要です。
ブリッジSEを見極めるポイントです。
- 日本人である(ブリッジSE以外のエンジニアは現地の人でOK)
- エンジニア出身で、開発ノウハウを持っている
- 今回依頼する開発内容の類似実績がある
- 実際に話してみて性格が合う
4-3. 勤続年数5年以上の社員が半数
国外ではジョブホッパーと呼ばれ、スキルアップのために転職を繰り返す文化があり、 2~3年で辞めてしまうことがよくあります。IT業界では5年以上の経験があるとベテランとみなされることがあり、経験とスキルの蓄積ができていることなど、様々なメリットがあります。また、会社としてしっかりとマネジメント体制が取れていることの証明にもなります。依頼した案件で人が入れ替わったりすることが少なく、効率よく品質の良い開発が望める環境であるといえます。
4-4. 依頼する内容に類似する開発実績
ベトナムのITエンジニアは、Javascript、Java、PHP、Pythonなど、いわゆるWebシステム開発の言語に精通しているエンジニアが多いです。とはいえ、もちろん会社によって得意領域は異なります。中にはインフラやAI・ブロックチェーンに強い会社もあります。
例えばシステム開発でも、どのような言語を使った開発実績が多いのか、得意言語やアーキテクチャを含めて確認しましょう。今回依頼する予定の類似実績を解像度高く確認することで、よりマッチするか推し量ることができます。
会社の規模が大きいからといって、実績を詳細まで確認せずに進めた結果失敗するケースは良く聞くところです。
4-5. アジャイル開発を採用
システム開発は大なり小なりの原因は様々ありますが、国内含めて開発失敗率は69%にのぼると言われています。その上、国外で行うオフショア開発はコミュニケーションロスも大きな課題となっております。そのため成功へと近づけるためにもアジャイル開発を採用しているかがポイントになってきます。小さな機能単位で開発を進めるアジャイル開発であれば、たとえコミュニケーションのロスが原因で発生したミスも早期に見つけることができ最小限の影響にとどめることが可能になります。
一般的に開発はアジャイル開発とウォーターフォール開発のいずれかの手法で進めていきます。アジャイル開発のように小さな機能単位で行うことで、突発的な仕様変更などに柔軟に対応が可能となるのに対し、ウォーターフォールのように一気通貫での作業だと、スケジュールを引くのは簡単でも管理が難しく、突然の仕様変更などの対応に多くの工数がかかってしまいます。 また、一気通貫での作業のため場合によってはイメージと違うものが完成後に発覚するなど、開発失敗につながる可能性が高いです。
オフショア開発におけるアジャイル開発については「なぜオフショア開発ではアジャイル開発が採用されるのか?」の記事をご参照ください。
5. ベトナムのオフショア会社おススメ5選
3章では会社選びのポイントを紹介しましたが、ベトナムでオフショアをやっている会社はたくさんあります。多すぎて絞り込めない方に向けておススメできる企業を5社紹介いたします。実際に私がこれまでに付き合いのある会社30社の中から厳選した会社になります。
※情報は2024年2月時点のものです
5-1. 株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザイン(ICD)
私たちICDは、ベトナム現地に日本人が在籍しています。その日本人がブリッジSEとして窓口に必ず立つように体制を整えています。そのため、日本語でのコミュニケーションはもちろんのこと、日本人ならではの感覚も伝わります。エンジニアとしての知識も豊富ですので、ただただディレクションするだけの人ではありません。IT業界の専門用語もしっかりと伝わるので、ご安心ください。
会社名 | 株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザイン |
設立 | 2000年11月 |
従業員数 | 200名(国内+ベトナム) |
本社所在地(国内) | 東京都港区赤坂1丁目12番32号 アークヒルズ アーク森ビル 17階 |
事業領域 | ・Web開発 ・業務システム開発 ・アプリケーション開発 ・マイグレーション |
URL |
5-2. VNEXT JAPAN株式会社
ベトナムのオフショア会社では珍しいAIやブロックチェーンの開発に強みを持っている会社です。今回依頼する内容がAIやブロックチェーンであればおススメいたします。
会社名 | VNEXT JAPAN株式会社 |
設立 | 2017年10月 |
従業員数 | 460名(国内+ベトナム)※グループ会社含む |
本社所在地(国内) | 東京都千代田区外神田3-8-9 昌徳ビル8F |
事業領域 | ・システム/アプリケーション開発 ・人工知能コンサルティング/開発 ・ブロックチェーンコンサルティング/開発 |
URL |
5-3. 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
ベトナムの上位大学8校と連携しており、スキルの高い人材が豊富です。大学と連携して、スピーディーに体制を組むことができるのが魅力的な会社です。
会社名 | 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ |
設立 | 2016年4月 |
従業員数 | 568名(国内+ベトナム) |
本社所在地(国内) | 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F |
事業領域 | ・マッチングプラットフォーム開発 ・モバイルアプリケーション開発 ・業務システム開発 |
URL | https://hybrid-technologies.co.jp/ |
5-4. TECHVIFY JAPAN株式会社
従業員は全員英語を話すことができます。実績としても世界25ヶ国と取引をしており、ワールドワイドに対応できるのが魅力的な会社です。英語をネイティブに話すことができるのであれば、この会社を選択しても良いかもしれません。
会社名 | TECHVIFY JAPAN株式会社 |
設立 | 2018年5月 |
従業員数 | 350名(国内+ベトナム) |
本社所在地(国内) | 福岡県福岡市博多区博多駅前1-9-3 博多駅前シティビル10階 |
事業領域 | ・Web開発 ・モバイルアプリケーション開発 ・人工知能開発 |
URL | https://techvify-japan.co.jp/ |
5-5. NAL Solutions Joint Stock Company(株式会社マイナビと資本業務提携)
ブリッジSEはベトナム人になりますが、日本人の営業担当者が無償で対応してくれるのが魅力的です。打ち合わせにも参加してくれるので、ブリッジSEであるベトナム人にうまく伝わらないときは営業担当を頼るのも良いでしょう。
会社名 | NAL Solutions Joint Stock Company(株式会社マイナビと資本業務提携) |
設立 | 2015年8月 |
従業員数 | 250名(ベトナム) |
本社所在地(国内) | 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 |
事業領域 | ・Web開発 ・アプリケーション開発 ・クラウドソリューション |
URL | https://nals.vn/ |
6. 進め方で気を付けたい5ポイント
6-1. 1つ1つ丁寧に伝える
日本人の感覚ならではの「こんな感じでよろしく」は通じないケースがあります。暗黙の了解とか空気を読んで、みたいなことは通用しないことが多いです。
<対策>
ベトナム人と会話するときは、1から10までしっかりと伝える必要があります。1つでも抜けていると、「納品されたときに思ったものと違うものが出てきた」という結果になってしまいます。
6-2. 話した内容が伝わっているか確認する
自分の間違いや非を認めない傾向にあります。打ち合わせでは、「はい」「了解」と言っていても、自分が考えていたことを正として、打ち合わせで話したことと違う方向を向いていることがあります。
<対策>
意見が食い違ったときに言葉で説得できたとしても実際の行動まで観察する必要があります。その時に話したことと違う行動を取っていたら、また軌道修正が必要になります。システム開発では早めに軌道修正をしていかないと、後になってからの修正はかなり辛いものがあります。
6-3. 直接的な批判をしない
ハイコンテキスト文化に属しており、非言語的コミュニケーションや間接的な表現が一般的です。直接的な否定や批判をすると、関係性が崩れて開発が思うように進まなくなる可能性があります。
<対策>
指示したことができていなくて批判したくなる気持ちも分かりますが、「何でそうしたのか?」相手の気持ちの背景を知ってから方向性を導き出すのがポイントです。5-2の通り、その背景には必ず自分の思いがあると考えられます。
6-4. 立場よりも年長者を敬う
立場よりも年齢を重視する傾向があり、例え相手が年上の部下だったとしても、失礼のないようにへりくだった口調で接することが多いです。自分の方が年下で修正したいポイントを伝えてもうまくコミュニケーションが取れないケースがあります。
<対策>
自分よりも年上且つ相手よりも年上の人を召喚して、その人から要件を伝えてもらうようにしましょう。
6-5. 時間に対しておおらか
日本では打ち合わせに5分遅刻しただけでも、その人の見え方が悪い方に取られてしまいますが、ベトナムは、文化として遅刻に対して怒る人がいないため、打ち合わせ時間に間に合わないことも少なくないです。
<対策>
時間に対しては、おおらかであるという前提で接するようにしましょう。ただ、さすがに納品物の期日は守って欲しいところです。遅延しないようにするためにも、細かくスケジュールを立てて適宜開発の進捗管理をするようにしましょう。弊社の場合は、毎日10~15分程度、お客様と打ち合わせをして進捗確認をしていただくようにしています。
7. 株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザイン(ICD)の魅力
7-1. 必ず日本人ブリッジSEが立つ
ICDには6人(2024年2月時点)の日本人ブリッジSEが在籍しています。現地の数少ない日本人だと個々の能力差は出てしまいがちですが、その差をなくすためにICDでは教育体制を築いて、どのブリッジSEが担当として立っても品質にバラツキがないように整備しています。
また、日本人が必ず窓口として立ちますので、5章で取り上げたような気を付けたいポイントをご自身でわざわざマスターする必要はありません。ベトナム人のサポートも日本人ブリッジSEにお任せください。
<ブリッジSEの紹介>
こんな人がブリッジSEとして活躍しています!
名前 | W.M |
プロフィール | ベトナムにてPMに従事すること10年。 自社開発事業、また、受託開発事業と2つの開発現場の運営に関わっている。 開発現場で肝要なのは「定義」「伝え方」といった管理者責任であると考えている。 そのため、オフショア開発において「言語の壁」は「表面的には存在する」と認識している一方で、開発の成否を決めるのは「管理の仕方」である点では、「日本も諸外国も変わらない」をモットーに、プロジェクトマネジメントに携わっている。 |
※ICDでは、規模を拡大中です!ブリッジSEとなって、一緒にベトナムを盛り上げませんか?
そもそもブリッジSEとは何ぞや、、ともっと詳しく知りたい方は、ブリッジSEの詳細記事をご参照ください。
7-2. 1ヶ月以内に体制構築できる
ICDは独自の採用ノウハウを持っています。
例えば、新しいプロジェクトのスタートにあたってエンジニアを揃えないといけないとなった時にICD独自の採用スキームを取り入れることによって約1ヶ月求人募集をすると、平均で50~60人程度の応募が来ます。その中からスキル感やキャラクター性から当該プロジェクトにマッチするか面接や技術テストを通して評価し、お客様へご提案いたします。
さすがに当該プロジェクトに関わる人が全員が新規採用だと心配になると思いますが、そこもカバーできるように、もともとICDに所属しているブリッジSEクラスの能力を持っているSE(ベトナム人)を必ずリーダーとして立てるようにしています。
7-3. 技術年数が長いベテラン層が多い
ほとんどの会社が技術年数3年以内が53%近く占めているところ、ICDの場合は技術年数5年以上のスタッフが8割を占めています。
このことからも技術力に関しては、ご安心いただければと思います。
※以下のグラフは、社員各々のスキルシートを集計してグラフ化したデータになります。
7-4. 日本人好みのデザインで制作する
- 色合い
国によって好みの色合いが異なります。それはベトナムでも言えることであり、日本人からしたら「何でこの色合いにしたの?」と思うケースも良くあることです。ICDではそこをカバーするためにデザインの監修として日本人が必ずチェックするようにしています。
- UIデザイン
WEBページの配置等でも国によって好みが異なります。それはベトナムでも言えることであり、日本人からしたら「何でここにナビゲーションがないの?」と思うケースも良くあることです。色合いと同じく、その部分も日本人が必ず監修するようにしています。
例えば…楽天等の良くあるECサイトを思い浮かべてください。
商品カテゴリーの表示は、サイドナビゲーションにあるのが一般的に思われますが、ベトナムのECサイトだとありません。(昔はありましたが、最近は無くすのが流行りみたい)日本人の感覚からしてサイドナビゲーションが無いと違和感があるかもしれません。
<イメージ>
7-5. 開発環境が整っている
- プロジェクト全体の明確化
納品までのフローを明確化することにより、お客様にも信頼をいただいています。プロジェクトにもよりますが、以下のようなフローをベースとして組んでいます。
- 開発サイクルの明確化
ICDでは以下のような開発サイクルを採用しています。これらを明確化することにより、お客様にも信頼いただいています。また、チケットドリブンを取り入れていますので、開発の工程を細かなタスク(チケット)で進めるため、担当者ごとに細かくタスク管理をすることができます。また、誰がどのコードを編集したのか可視化することで、ブラックボックス化を防ぐことができます。また、些細なミスの早期発見にも繋がり、大きなトラブルを防ぐことができます。
7-6. 会社の実績を紹介
- 位置情報活用アプリ
位置情報と、写真データを組み合わせたライフログアプリ。地図上に写真を配置してライフログを残せるほか、ダウンロード用コンテンツも提供しており、すると生活に役立つ様々な地図を取得できます。
初期開発から担当しており、大規模なプロジェクトもコストを抑えつつ、オフショア開発での実現も可能となっております。
開発規模 | 20人月 |
開発言語・技術 | Swift, Java |
開発費用 | 2,000万円 |
- 不動産デベロッパーが提供する施設検索ポータルサイト
メインの賃貸物件サイトと連携するサービスサイト。目的に応じた施設情報や季節に応じた観光名所案内など、賃貸物件検索以外のニーズに対応したお役立ち情報サイトです。地域密着型のサービスの提供を目的とし、若者から高齢者まで広い階層に楽しく利用してもらうことを念頭に制作しました。
開発規模 | 12人月 |
開発言語・技術 | HTML, CSS, JavaScript, PHP |
開発費用 | 700万円 |
- 社内管理システム
弊社の社内システムです。設計からリリースまでの開発作業をすべて自社内で完結させています。プロジェクトの工数管理や従業員情報管理などをまとめて1箇所で確認できるシステムです。
開発規模 | 6人月 |
開発言語・技術 | GoogleAppEngine, mySQL, next.js |
開発費用 | 350万円 |
まとめ
ICDは、東建コーポレーション様やカインズ様といった大手企業様との取引が多数あり、両社とは今でもお付き合いの深い会社です。10年以上ベトナムでオフショア開発を提供してきたノウハウを用いて、お客様にオフショア開発の魅力を提供いたします。興味があるけど、海外というハードルの高さから一歩踏み出せない方、今一歩踏み出すチャンスです。どんな些細なこともお受けいたしますので、以下のお問い合わせ先よりお気軽にお問い合わせください。