オフショア開発のodc(オフショア開発センター)とは何か?5分で解説!

オフショア開発のodcとは何か?

あなたは、オフショア開発を調査している中で、odcというワードを見かけたことないでしょうか。odcとは、「Offshore Development Center」の略称であり、日本語に訳すとオフショアのラボ型開発をするために組まれたチームのことを指します。本記事はなぜ、odcが存在しているのか、そのメリットについて解説していきます。

そんなオフショア開発のodc(ラボ型開発)について、弊社は実際にodcに取り組んでいます。ベトナムにラボを設立してから約10年経過する会社に所属している私が弊社のこれまでの実績と併せて紹介したいと思います。

本記事を読んでいただき、odcについて少しでも詳しくなっていただけたら幸甚です。

 

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1.オフショア開発でodcとは

1章ではオフショア開発業界でのodcについて、概要を紹介します。

1-1. odcは、ラボ型開発のために組まれたチームのこと

odcは、「Offshore Development Center」の略称であり、日本語に訳すとオフショア開発でラボ型開発をするために組まれたチームのことを指しています。

 

1-2.では、ラボ型開発とは

では、ラボ型開発とは何でしょうか。

ラボ型開発は「社外に開発拠点を持つ」ことです。そこにoffshoreというワードが付くので社外=海外、「海外に開発拠点を持つ」ことがodcの意味になります。

ラボ型SES違い

 

ラボ型開発の契約形態として準委任契約になります。準委任契約はラボ型契約とSESに分かれます。SESは常駐型に対してラボ型契約は非常駐になります。そのため、「社外に」と書かれます。

依頼先には指定したスキル・人数を持った人材を集めてもらい、その人材を自分たちが思い通りに動かすことができます。請負契約では、1つのプロジェクトのために人材を集めていただくことになりますが、ラボ型契約であれば複数のプロジェクトに携わってもらうことができます。まるで自社の人材のように活用することができるのです。自社でエンジニアを採用する感覚と同じように活用できます。

 

1-3.odcの役割とは

そんなodcは何のために存在するのでしょうか。今後の見通しとして、国内のエンジニア不足が懸念されています。そこで、odcを活用することでエンジニアの確保をスピーディーにすることができます。且つ、外国人材を活用することでコストも国内よりも少し抑えられるという一石二鳥の特徴があります。

それでは、海外に開発拠点を持つことで、どんなメリットがあるのか具体的な内容については以下の記事で紹介していますので、ご参照ください。

ラボ型開発とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説


2.odcのメリットとは

2章ではodcのメリットを紹介します。

2-1.開発ノウハウが蓄積でき、阿吽の呼吸で開発できる

契約期間中に別案件の依頼をする時など、開発メンバーは同一のため「前回と同じ仕様で」が通じます。

そのため、改めて一から説明するなどの手間が省け、効率良く開発を進めることができます。

請負契約などは、基本的には1つの案件を依頼し、完成・納品したら終了になるため、開発チームは一期一会になる可能性があります。

 

特にコストパフォーマンスに優れている国外を活用するためにラボ型はお勧めできます。

中長期的に同一メンバーで開発体制を維持していくことで、コミュニケーションや質といった面で請負と比較し優位性が高くなります。

 

2-2.複数のプロジェクトを依頼することができる

契約期間中であれば、複数のプロジェクトを同じ開発メンバーに同時並行で依頼することができます。一方で、何も案件がない時も費用は発生するので、常に抱えているメンバーをどのように活用するか先々を考えながら回す必要があります。

 

2-3.依頼先次第ではコストメリットがある

ラボ型開発は他の契約形態と比較して、コストダウンができる可能性が高くなります。

これはラボ型開発の最大のメリットともいえます。

 

この背景には国内では地方、国外では東南アジア諸国など東京のような都心部と比較して給与水準が低い地域で開発を行うためです。

特に、国外に依頼した場合は高いコストダウンが期待できます。

参考までに、国外でラボ型開発の拠点とされる国の相場です。

 

人月単価(万円)

国名

プログラマー

シニアエンジニア

ブリッジSE

PM

中国

50.51

61.79

79.29

85.77

ベトナム

40.22

49.13

57.73

57.94

フィリピン

35.83

53.33

81.25

65.83

ミャンマー

27.47

54.16

68.33

62.81

インド

50.83

68.75

94.29

111.43

バングラデシュ

44.13

46.13

90.96

58.63

日本

60100

150200

100

70132

 

(参考:オフショア開発白書2023

 

 

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3.odcを持っている弊社・インタラクティブ・コミュニケーション・デザインの紹介

弊社、インタラクティブ・コミュニケーション・デザインはodcを持っています。そんな弊社の強みはどんなところにあるか、3章では紹介したいと思います。

3-1. 必ず日本人ブリッジSEが立つ

ICDには6人(20242月時点)の日本人ブリッジSEが在籍しています。

個々の能力差は出てしまいがちですが、その差をなくすためにICDでは教育体制をしっかりと築いています。

そのため、6人のうち誰が担当になっても安定したサービスを提供できるようになっています。

また、日本人が必ず窓口として立ちますのでベトナム人のコントロールも日本人ブリッジSEに任せてください。

<ブリッジSEの紹介>

こんな人がICDのブリッジSEとして活躍しています。

名前

W.M

入社日

2014年

プロフィール

ベトナムにてPMに従事すること10年。

自社開発事業、また、受託開発事業と2つの開発現場の運営に関わっている。

開発現場で肝要なのは「定義」「伝え方」といった管理者責任であると考えている。

そのため、オフショア開発において「言語の壁」は「表面的には存在する」と認識している一方で、開発の成否を決めるのは「管理の仕方」である点では、「日本も諸外国も変わらない」をモットーに、プロジェクトマネジメントに携わっている。

※ICDでは、規模を拡大中です!ブリッジSEとなって、一緒にベトナムを盛り上げませんか?

3-2. 1ヶ月以内に体制構築できる

ICDは独自の採用ノウハウを持っています。

例えば新しいプロジェクトのスタートにあたってエンジニアを揃えないといけないとなった時にICD独自の採用スキームを取り入れることによって約1ヶ月求人募集をすると、平均で5060人程度の応募が来ます。その中からスキル感やキャラクター性から当該プロジェクトにマッチするか面接や技術テストを通して評価し、お客様へご提案いたします。

さすがに全員が新規採用だと心配…、もちろんそこもカバーします。もともとICDに所属しているブリッジSEクラスの能力を持っているSEを必ずリーダーとして立てるようにしています。

3-3. 技術年数が長いベテラン層が多い

ほとんどの会社は技術年数3年以内が6割近く占めているところ、ICDの場合は技術年数5年以上のスタッフが8割を占めています。

このことからもスキルに関しては、ご安心いただければと思います。

(参照:Vietnam IT Market Report 2023

※以下のグラフは、社員各々のスキルシートを集計してグラフ化したデータになります。

ICD技術年数の割合

3-4. 日本人好みのデザインで制作する

  • 色合い

国によって好みの色合いが異なります。それはベトナムでも言えることであり、日本人からしたら「何でこの色合いにしたの?」と思うケースも良くあることです。ICDではそこをカバーするためにデザインの監修として日本人が必ずチェックするようにしています。

  • UIデザイン

WEBページの配置等でも国によって好みが異なります。それはベトナムでも言えることであり、日本人からしたら「何でここにナビゲーションがないの?」と思うケースも良くあることです。色合いと同じく、その部分も日本人が必ず監修するようにしています。

例えば…楽天等の良くあるECサイトを思い浮かべてくださ

日本のよくあるECサイトの画像    

い。

商品カテゴリーの表示は、サイドナビゲーションにあるのが一般的に思われますが、ベトナムのECサイトだとありません。(昔はありましたが、最近は無くすのが流行りみたい)日本人の感覚からしてサイドナビゲーションが無いと違和感があるかもしれません。

<イメージ>

ベトナムのよくあるECサイト

3-5. 開発環境が整っている

  • プロジェクト全体の明確化

納品までのフローを明確化することにより、お客様にも信頼をいただいています。プロジェクトにもよりますが、以下のようなフローをベースとして組んでいます。

プロジェクトのフローの画像

  • 開発サイクルの明確化

ICDでは以下のような開発サイクルを採用しています。これらを明確化することにより、お客様にも信頼いただいています。また、チケットドリブンを取り入れていますので、開発の工程を細かなタスク(チケット)で進めるため、担当者ごとに細かくタスク管理をすることができます。また、誰がどのコードを編集したのか可視化することで、ブラックボックス化を防ぐことができます。また、些細なミスの早期発見にも繋がり、大きなトラブルを防ぐことができます。

開発のフローの画像

 

3-6. 会社の実績を紹介

  • 位置情報活用アプリ

位置情報と、写真データを組み合わせたライフログアプリ。地図上に写真を配置してライフログを残せるほか、ダウンロード用コンテンツも提供しており、すると生活に役立つ様々な地図を取得できます。

初期開発から担当しており、大規模なプロジェクトもコストを抑えつつ、オフショア開発での実現も可能となっております。

開発事例の画像1

開発規模

20人月

開発言語・技術

Swift, Java

開発費用

2,000万円

  • 不動産デベロッパーが提供する施設検索ポータルサイト

メインの賃貸物件サイトと連携するサービスサイト。目的に応じた施設情報や季節に応じた観光名所案内など、賃貸物件検索以外のニーズに対応したお役立ち情報サイトです。地域密着型のサービスの提供を目的とし、若者から高齢者まで広い階層に楽しく利用してもらうことを念頭に制作しました。

開発事例の画像2

開発規模

12人月

開発言語・技術

HTML, CSS, JavaScript, PHP

開発費用

700万円

  • 社内管理システム

弊社の社内システムです。設計からリリースまでの開発作業をすべて自社内で完結させています。プロジェクトの工数管理や従業員情報管理などをまとめて1箇所で確認できるシステムです。

開発事例の画像3

開発規模

6人月

開発言語・技術

GoogleAppEngine,

mySQL, next.js

開発費用

350万円

そんな実績多数のICDに、ベトナムオフショアならお任せください!

東建コーポレーション様やカインズ様といった大手企業様との取引が多数あり、10年以上ベトナムでオフショア開発を提供してきたノウハウを用いて、お客様にオフショア開発の魅力を提供いたします。興味があるけど、海外というハードルの高さから一歩踏み出せない方、今一歩踏み出すチャンスです。

お気軽にお問い合わせください。

 


4.まとめ

オフショア開発のodcについて紹介してきました。odcはオフショアでラボ型開発をするために構成されたチームのことです。

ラボ型開発を取り入れることで、自社エンジニアとして活用できるので自社で社員として採用する感覚と同じです。採用に悩んでいる方は是非、ラボ型開発を導入してみてはいかがでしょうか?

ここには書かれてないけど、odcについてさらに気になる部分がございましたら、どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。

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お客様が抱える課題を、システム開発で解決しています。ご要件のヒアリングからシステム設計、開発、保守をワンストップで提供します。

ベトナムのエンジニアマーケットから人員調達ができるため、お客様が必要とする人員数を当社のみで提供できる強みがあります。

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プログラマー、システムエンジニアを経て2001年にサイバーエイド株式会社を設立。
2008年に株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインにジョイン後は、2014年にベトナム・ホーチミンでオフショア開発拠点を立ち上げ、2017年に現地法人ICD Vietnam Limited Liability Companyを創業し現在に至る。
創業以降は東京のみならず、各国内地方拠点(札幌、名古屋、大阪)においても積極的にオフショア開発を推進し、国内のITエンジニア不足の解消を目指す。
ICDベトナムがエンジニア不足を解決します!
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