オフショア開発でタイを最有力候補として検討しにくい2つの理由

オフショア開発 タイの記事のアイキャッチ画像

親日国であるタイではオフショア開発ができ、

これからじわじわとシェアを伸ばしてくる国の1つと考えています。

とはいえ、現状ではオフショア人気国とは言い難い状況です。

よく聞くベトナムと比較してもまだまだ認知度が低いです。

もし今、タイのオフショアを検討されているのであれば、併せてベトナムやフィリピンといった人気国と比較してから決定することをおすすめします。

なぜ比較すべきなのかその理由なども含め、本記事ではタイのオフショア開発について、オフショア開発を事業として約10年の実績を持つ弊社の蓄積データを活用しながら、

これからオフショアの依頼先を検討している方向けに、タイの抑えておくべきポイントと強みについてご説明いたします。

日本人との違いなども含めぜひお読みいただき、ご参考にしていただければと思います。

※本記事で記載の内容は、タイ全ての地域・人・企業に当てはまる内容ではございません。

 1つの意見・参考例としてお読みください。

 

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1.タイでのオフショア開発で抑えておくべき2つのポイント

ペンでチェックする画像

タイのオフショア開発はシェアこそまだまだベトナムなどの人気国に後れを取っていますが、これから注目すべき国であると考えます。

しかし、現状ではオフショア開発で依頼すべき国としてはカウントしにくい状況にあります。

今後の発展次第で人気国に仲間入りする可能性がありますが、すぐに依頼をしたい場合はベトナムやフィリピンといった人気国に依頼することをおすすめします。

理由としてはこれから解説する2つのポイントがあります。

しっかりポイントを認識した上で、依頼する国として適切か判断してください。

 

1-1 エンジニア数が不足している

タイは国の施策によってIT人材の育成に力を入れておりますが、まだまだ人材が出てきてない現状にもあります。

下記のデータによるとタイの人口6609万人に対して、IT技術者は13.6万人となっております。

割合でみると、0.2%と低い状況になっております。

 

そのため、現状だと体制構築に時間がかかる場合があり、急ぎの案件などは不向きである可能性があります。

また、対応できる言語などのスキル幅も他国と比較しても狭いと予想できます。

デザインが強い国と言われることがありますが、根拠となるデータが無いため、秀でたスキルは無いように思えます。

 

国別のIT技術者数のグラフ

引用:https://corporate.resocia.jp/ja/info/investigation/case/global_report01

 

 1-2 英語も日本語も苦手

 タイは公用語であるタイ語を主に使います。しかし、日本語を話せる人が少なく、英語すらも観光地でしか通じないレベルです。

 近隣のフィリピンやインドなどと比較しても英語力は低くなっています。

 

 EF英語試験を受けた人を基に作られているランキング「EF EPI」をみてみると、 113カ国中101位となっております。

 ちなみに英語が通じにくいと感じる日本ですら87位となっていますので、 タイはより通じにくい環境であることは想像できますね。

 

参照:https://www.efjapan.co.jp/epi/regions/asia/thailand/

 


2.タイのオフショア開発の2つの強み

スワンナプーム空港の写真

 

タイのオフショアは現状ではそこまで需要は高くなく、依頼先として真っ先に検討する必要はないかと思います。

しかし、今後シェアを拡大してくる国の1つだと考えています。

 その理由としては下記の2点が考えられます。

  • 体制によってはコストカットが期待できる
  • 時差の影響が少ない

 それでは1つずつ見ていきましょう。

 

2-1 体制によってはコストカットが期待できる

 タイの物価は日本と比較して1/2程度といわれており、 体制によりコストカットが期待できます。

 タイの1人月単価の目安は、27万~37万円程となります。

 今後の需要の高まりによる高騰も想定されるため、安さを重視しタイを活用する場合はお早めに進めましょう。

タイ 1人月単価 27万円~37万円

 

 参考までに日本を含むオフショア先として人気のある国の費用についてまとめております。

 下記の表からもわかる通り、比較しても安い部類にタイが入ります。

 

人月単価(万円)

国名

プログラマー

シニアエンジニア

ブリッジSE

PM

中国

50.51

61.79

79.29

85.77

ベトナム

40.22

49.13

57.73

57.94

フィリピン

35.83

53.33

81.25

65.83

ミャンマー

27.47

54.16

68.33

62.81

インド

50.83

68.75

94.29

111.43

バングラデシュ

44.13

46.13

90.96

58.63

日本

60100

150200

100

70132

 

引用 オフショア開発白書2023(https://www.offshore-kaihatsu.com/offshore_hakusho_2023/)36ページ目より引用

※参考に当社で掲載している費用相場の記事です。

オフショア開発の費用相場と損しないためのポイントを解説!

 

 

 

 2-2  時差の影響が少ない

 

時計

タイとの時差は-2時間となっており、ベトナムなどと並び少ない時差になっております。

そのため、タイムラグを感じることなく、スムーズなやり取りが可能となります。

緊急対応の案件でも、すぐさま対応できるので、安心して依頼できそうです。

 

下記は、代表的なオフショア開発国の時差をまとめております。

国名時差

タイの国旗
タイ

-2時間
インドの国旗インド-3時間30
中国の国旗中国-1時間
バングラデシュの国旗バングラデシュ-3時間
フィリピンの国旗フィリピン-1時間
ベトナムの国旗ベトナム-2時間
ミャンマーの国旗ミャンマー-2時間30

参照 https://www.time-j.net/

 

 

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3.タイのオフショア開発企業5

 

アユタヤ遺跡の写真

タイを拠点とするオフショア開発企業を一部抜粋し一覧としております。

どの国においても会社設立はハードルがありますが、タイにおいても株式保持の割合などが定められているなどの様々な高いハードルが存在します。

そのような要件を全て満たして設立をしているため、法令順守の観点などご安心いただけるかと思います。

 3-1 タイソフトウェアエンジニアリング株式会社

 タイソフトウェアエンジニアリング株式会社は、日系のシステム開発会社です。

タイ国内で25年に亘り数多くの日系企業・タイ企業様へ、大小様々な課題解決 をご提供させていただいております。

    

社名

タイソフトウェアエンジニアリング株式会社

設立

1997年1

事業内容

・システム開発

・コンサルティング

・パッケージソフトウェアの作成

EDPサポート

・ウェブサービス

・ソフト開発のツール

本社所在地

No. 518/3 Maneeya Center North Building,

6th Floor, Ploenchit Road, Lumpini, Patumwan, Bangkok 10330 Thailand.

HP 

https://www.craid-inc.com/

 

3-2 株式会社E-STAGE

ASEAN域内における生産・開発の中心となっているタイに着目し、現地法人E-STAGE Thailand を設立し、事業を行っています。

当社サービスを提供するための世界各地域のゲートウェイをめざし、さらにその事業力を高めていきます。

 

社名

株式会社E-STAGE

設立

2006年130

従業員数

43名

事業内容

・アプリ開発

・インフラ導入支援

・システム保守

本社所在地

愛知県名古屋市中区栄5丁目23-1 SunEast 2F

HP 

https://www.e-stag-e.co.jp/

 

 

 3-3 J CREATION

 タイ バンコクを拠点としたデザインスタジオです。主に日本のゲーム向けの2Dイラスト制作・3DCG制作などのデザインのオフショア開発事業を行なっております。品質は日本人監修のために担保させていただき、制作は現地タイ人にて行なっております。

社名のJJapanを意味しており、日本のポップカルチャーが好きなで作りたいと思っているクリエイターを集めております。情熱のある彼らともにタイから世界を目指していきます。

社名

J CREATION

事業内容

2Dイラスト事業

3DCG制作事業

LINEスタンプ制作事業

・オフショア開発

本社所在地

159/39 Serm-Mit Tower, 25th Floor, Unit no. 2501/4, Sukhumvit 21 Road, North Klongtoey, Sub-District, Wattana District, Bangkok 10110

HP 

https://j-creation.me/

 

 

3-4 株式会社Gear8

 社名

株式会社Gear8

設立(創業)

2009年10

従業員数

25名

事業内容

Webサイトのデザイン・コーディング及び構築

WordPressMovableTypeを利用したCMS構築)

・インターネットを利用したマーケティング戦略の立案、及びコンサルティング

・インターネットによる広告業、広告代理業、及び販売促進に関する企画の代理業

CI/VI 企画 グラフィックデザイン他

本社所在地

札幌市中央区北3条東5-5 岩佐ビル 1

HP 

https://gggggggg.jp/

 

 

3-5  株式会社アルカディアソフト開発

 30年前からタイ国に現地法人を作り、日本と密に連携した開発体制を構築するとともに低コスト開発の実現に取り組んでまいりました。

今ではタイ国を中心としたASEAN諸国向けの「多言語の販売管理システム」や「洋上を含めた在庫管理システム」などの現地ニーズを取り入れた製品をマーケットに提供するなど、オフショア開発以外のサービスも展開し、アジアでの活躍の場を広げています。

 

 

社名

株式会社アルカディアソフト開発

設立

1987年8

事業内容

・貿易システム “HarborWrite®” の開発・販売・保守

・在庫管理システムの開発・販売・保守

・販売管理システムの開発・販売・保守

・自社パッケージソフトウェアのクラウドサービス

・システムの受託開発

・海外オフショア開発の受託

・海外日系企業向けシステム開発及びサポート

・その他全各号に付帯する一切の業務

本社所在地

東京都千代田区鍛冶町一丁目9番9号 石川LKビル5

HP 

https://www.arcadia-soft.co.jp/

 


まとめ

タイのオフショアについて、

おすすめする理由と懸念点などを解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

良い点、悪い点を比較しながら、最適なオフショア開発先国を検討していただければと思います。

 

お読みいただいた皆様の一助になれば幸いです。

 

タイのウォーキングストリートの写真

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プログラマー、システムエンジニアを経て2001年にサイバーエイド株式会社を設立。
2008年に株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインにジョイン後は、2014年にベトナム・ホーチミンでオフショア開発拠点を立ち上げ、2017年に現地法人ICD Vietnam Limited Liability Companyを創業し現在に至る。
創業以降は東京のみならず、各国内地方拠点(札幌、名古屋、大阪)においても積極的にオフショア開発を推進し、国内のITエンジニア不足の解消を目指す。
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