
あなたは今、オフショアを検討しているが、様々な国の選択肢がある中で、なぜ「ミャンマー」が最安値で開発できるのか気になっているところではないでしょうか。オフショア開発で長らく活用されてきたASEAN諸国でミャンマーが比較的安価であることは良く耳にするところです。
それではなぜ、ミャンマーが安価でできるのか、オフショア拠点としてラボを開設してから10年経ち、東建コーポレーション様やカインズ様といった誰でも耳にしたことあるような会社との取引を多数実績として持っている会社に所属している私がその背景とともに、実際にミャンマーで開発するとき起こりうるリスクとその対策を交えて紹介したいと思います。
そして、様々なリスクを理解していただき、オフショア開発拠点(国)を選定する上で1つの参考になればと思います。
そもそも「オフショア開発」について知りたい人は、「オフショア開発とは?概要やメリット、成功させるポイントを紹介」の記事をご参照ください。
1.オフショア開発でミャンマーを選択するメリット
1-1.ミャンマーがオフショア開発主要国で最安値
人月単価(万円) | プログラマー | シニアエンジニア | ブリッジSE | PM |
---|---|---|---|---|
ベトナム | 39.4 | 48.3 | 59.0 | 70.0 |
フィリピン | 43.0 | 55.5 | 73.6 | 78.2 |
インド | 53.3 | 61.7 | 69.2 | 77.5 |
バングラディッシュ | 35.0 | 42.5 | 80.0 | 75.0 |
中国 | 44.4 | 58.3 | 65.0 | 75.3 |
ミャンマー | 26.9 | 41.9 | 55.6 | 66.9 |
※ プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
1-2.ミャンマーのエンジニアは優秀

(参照:ITPEC「試験の統計情報」)
- セキュリティやネットワークなどのITに関する基礎知識
- 企業活動、経営戦略、会計や法務に関する基礎知識
- 課題解決のため、システム的な考え方や論理的な思考力を持ち、かつ、問題分析及び問題解決手法に関する基礎知識
- 自らが担当する業務の効率化のため、オフィスツールも活用
- 情報セキュリティリスクを回避するため、関連法規等の各種規定に従って業務に取り組む
1-3.性格が日本人に似ている
2.オフショア開発でミャンマーを選択するデメリット
2-1.ミャンマーは社会情勢が不安定

2-2.ミャンマーの優秀な人材は海外進出を狙う
3.ミャンマーのオフショア開発会社を選ぶポイント
3-1.日本に本社があり、日本人が経営
タイプ | 本社所在地 | 経営者 |
A | 日本 | 日本人 |
B | 日本 | ミャンマー人 |
C | 日本 | ミャンマー、日本人以外 |
D | ミャンマー | 日本人 |
E | ミャンマー | ミャンマー人 |
F | ミャンマー | ミャンマー、日本人以外 |
3-2.日本人ブリッジSEが在籍
- 日本人である(ブリッジ以外のエンジニアは現地の人でOK)
- エンジニア出身で、開発ノウハウを持っている
- 今回依頼する開発内容の類似実績がある
- 実際に話してみて性格が合う
ブリッジSEの詳細については、「ブリッジSEとは?オフショア開発で欠かせない理由と役割を解説」の記事をご参照ください。
3-3.勤続年数5年以上の社員が半数
3-4.依頼する内容に類似する開発実績
3-5.アジャイル開発を採用
システム開発は大なり小なりの原因は様々ありますが、国内含めて開発失敗率は69%にのぼると言われています。その上、国外で行うオフショア開発はコミュニケーションロスも大きな課題となっております。そのため成功へと近づけるためにもアジャイル開発を採用しているかがポイントになってきます。小さな機能単位で開発を進めるアジャイル開発であれば、たとえコミュニケーションのロスが原因で発生したミスも早期に見つけることができ最小限の影響にとどめることが可能になります。
一般的に開発はアジャイル開発とウォーターフォール開発のいずれかの手法で進めていきます。アジャイル開発のように小さな機能単位で行うことで、突発的な仕様変更などに柔軟に対応が可能となるのに対し、ウォーターフォールのように一気通貫での作業だと、スケジュールを引くのは簡単でも管理が難しく、突然の仕様変更などの対応に多くの工数がかかってしまいます。 また、一気通貫での作業のため場合によってはイメージと違うものが完成後に発覚するなど、開発失敗につながる可能性が高いです。
オフショア開発でのアジャイル開発の詳細については、「なぜオフショア開発ではアジャイル開発が採用されるのか?」の記事をご参照ください。
4.代表的なミャンマーのオフショア会社5選

4-1.株式会社キャピタルナレッジ
会社名 | 株式会社キャピタルナレッジ |
設立 | 2014年6月 |
従業員数 | 120名(国内+ミャンマー) |
本社所在地(国内) | 大阪市北区天満2-13-8 |
事業領域 |
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強み | 日系企業とのやり取りが多く、日本語を話せる人材が豊富にいる |
URL | https://www.capital-knowledge.co.jp/ |
4-2.グローバルイノベーションコンサルティング株式会社
会社名 | グローバルイノベーションコンサルティング株式会社 |
設立 | 2011年4月 |
従業員数 | 281名(国内+ミャンマー) |
本社所在地 (国内) | 東京都墨田区緑 1-21-10 BR両国2ビル 2F |
事業領域 |
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強み | 企業のDX推進に向けたシステム開発・導入支援の実績が豊富である |
URL | https://gicjp.com/ |
4-3.株式会社エイブリッジ
会社名 | 株式会社エイブリッジ |
設立 | 2012年7月 |
従業員数 | 103名(国内+ミャンマー) |
本社所在地 (国内) | 東京都港区南青山1-21-11 |
事業領域 |
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強み | GPS、ジャイロセンサー、カメラなどの機能を使ったスマートフォンアプリの開発実績が豊富である |
URL | https://abridge-co.jp/ |
4-4.ALJ Myanmar Company Limited
会社名 | ALJ Myanmar Company Limited |
設立 | 2014年7月 |
従業員数 | 160名(グループ全体) |
本社所在地 (国内) | 東京都新宿区新宿3-2-1 京王新宿321ビル9F |
事業領域 |
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強み | PHPに特化したWebアプリケーションの開発実績が豊富である |
URL | https://www.aljmyanmar.com/ |
4-5.METATEAM株式会社
会社名 | METATEAM株式会社(METATEAM MYANMAR Co.,Ltd) |
設立 | 2014年2月 |
従業員数 | 573名(グループ全体) |
本社所在地 (国内) | 東京都港区南青山2丁目27番25号 ヒューリック南青山ビル9階 |
事業領域 |
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強み | LPやコーポレートサイトなどのウェブサイト制作の実績が豊富である |
URL | https://metateam.co.jp/ |
まとめ
オフショア開発におけるミャンマーについて紹介いたしました。
ミャンマーはオフショア開発の中でも費用を抑えることができるので魅力です。スキルの高い人材もどんどん輩出するようになり、今後はベトナムに次いで期待できる国ではないでしょうか?ミャンマーのメリット、デメリットを理解していただいた上で、今回の記事を通して国選びの1つの判断材料としていただければと思います。
弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。さらにオフショア開発先としてベトナムに拠点を作ってから約10年が経とうとしています。長年の経験からシステム開発・オフショア開発について様々アドバイスできると思います。システム開発で行き詰った時には、どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。相談は無料です!