人気上昇中のフィリピンでのオフショアが選ばれる3つの理由

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プログラマー、システムエンジニアを経て2001年にサイバーエイド株式会社を設立。
2008年に株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインにジョイン後は、2014年にベトナム・ホーチミンでオフショア開発拠点を立ち上げ、2017年に現地法人ICD Vietnam Limited Liability Companyを創業し現在に至る。
創業以降は東京のみならず、各国内地方拠点(札幌、名古屋、大阪)においても積極的にオフショア開発を推進し、国内のITエンジニア不足の解消を目指す。
フィリピンでオフショア

「エンジニアのリソース不足で売上の機会損失をなくしたい」そんな思いを抱える方、

フィリピンの人材を活用したオフショア開発を検討してみませんか。

フィリピンはベトナムに次いで人気のあるオフショア依頼先の1つとして急成長中の国です。

特に英語圏内ということもあり、欧州からも人気が高くこれからIT人材の増加も想定され、いち早く活用するため、まず検討すべき国の1つだと考えています

そこで本記事ではこれからオフショアの依頼先としてフィリピンを検討している方向けに、

選ばれる3つの理由と抑えておくポイントについてご説明いたします。

日本人との違いなども含めて、ぜひお読みいただき、ご参考にしていただければと思います。

※本記事で記載の内容は、フィリピン全ての地域・人・企業に当てはまる内容ではございません。1つの意見・参考例としてお読みください。

 

1.選ばれる3つの理由

フィリピンでは「戦略的投資優先計画(SIPP)」にて、テクノロジーやIT分野の企業も税制優遇が受けられるなど、

国としてもITを後押ししており、今後ますますの成長が見込まれます。

そんなフィリピンでのオフショアが選ばれる理由を3つに分けて解説していきます。

  • 時差の影響が少ない
  • コストカットが期待できる
  • 英語が堪能な人材が多い

 それでは1つずつ見ていきましょう。

1-1 時差の影響が少ない

時計

フィリピンとの時差は-1時間となっており、中国と並びオフショアの人気国の中では最も少ない時差になっております。

そのため、タイムラグを感じることなく、スムーズなやり取りが可能となります。

緊急対応の案件でも、すぐさま対応できるので、安心して依頼できそうです。

下記は、代表的なオフショア開発国の時差をまとめております。

 

国名時差
インドの国旗インド-3時間30
中国の国旗中国-1時間
バングラデシュの国旗バングラデシュ-3時間
フィリピンの国旗フィリピン-1時間
ベトナムの国旗ベトナム -2時間
ミャンマーの国旗ミャンマー-2時間30

参照:https://www.time-j.net/

 

1-2 体制によってはコストカットが期待できる

 フィリピンの物価は日本と比較して1/3程度といわれており、

 体制によりコストカットが期待できます。

 特にプログラマーの価格はミャンマーについで安価になっており、

 プログラマーがメインで対応できる案件はコスパよく開発ができます。

 

人月単価(万円)

国名プログラマーシニアエンジニアブリッジSEPM
中国50.5161.7979.2985.77
ベトナム40.2249.1357.7357.94
フィリピン35.8353.3381.2565.83
ミャンマー27.4754.1668.3362.81
インド50.8368.7594.29111.43
バングラディッシュ44.1346.1390.9658.63
日本6010015020010070132

参照:オフショア開発白書2023、36ページ目より

※参考に当社で掲載している費用相場の記事です。

 

1-3  英語が堪能な人材が多い

 フィリピンはフィリピン語と並び英語が公用語とされており、英語が堪能なエンジニアが多数おります。

 そのため、英語でのコミュニケーションが取りやすい環境になっております。

 多くの国では母国語があるため、英語が使えるかは本人の学習経験によるため、

 地域によっては英語が全く通じないことも当然あります。

2.抑えておくべき2つのポイント

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次にフィリピンでオフショア開発を依頼する際に抑えておくべきポイントを2つ解説いたします。

しっかりポイントを認識した上で、依頼する国として適切か判断してください。

 

2-1 納期が遅延する可能性がある

フィリピン人は陽気でのんびりした性格の人が多く、約束や待ち合わせなどに対して緩やかな時間感覚をもっております。

日本のように時間に追われてばかりだと疲れてしまうこともあり、

フィリピン人だったらなと思う方もいるかもしれません。

しかし、納期を厳守するという気持ちが日本ほど強くないということにもつながるため、

進捗の管理などスケジュールは綿密に決めておき、遅れがないように工夫することが重要です。

特に、納期がぎりぎりの案件などはよく検討しましょう。

 

2-2 治安情勢が不安定である

外務省から出されている情報にも地域によっては渡航中止勧告が出ているなど、

安定しているとは言い難い状況となっています。

しかしながら、ドゥテルテ元大統領、マルコス大統領の就任後、

政治情勢が安定し、治安強化の動きが重要政策として掲げられていることから、 

今後、治安の改善が期待できます。

参照:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T052.html#ad-image-0

下記は代表的なオフショア依頼先国の治安情勢です。

 

国名安定度(◎〇△)治安情勢
インドの国旗 インド一部地域で少数民族の権利保護を唱えるグループなどの武装勢力が多数存在しているものの、この地域を除き、その他の首都を中心としたエリアでは安定しております。
中国の国旗 中国

社会情勢は安定しております。

しかしながら、ロシア・ウクライナなどの他国による影響を受けて変わっていく可能性はあります。また、ウイグル自治区の内情も気がかりではあります。

バングラデシュの国旗 バングラデシュ2017年にテロ事件の発生など、依然としてテロの脅威が完全に排除されていません。現在、国をあげてのテロ掃討作戦の実行など、治安回復に向けた動きが取られています。
フィリピンの国旗 フィリピン

多数の過激派組織が存在しており、誘拐や襲撃などが発生しています。

安定しているとは言い難い状況となっています。

ベトナムの国旗 ベトナム

安定しております。

現在、脅威とみられるものはありません。

ミャンマーの国旗 ミャンマー

2021年のクーデター以降、各地で国軍と反対する民主派勢力との衝突が断続的に発生しており、不安定な情勢となっております。

過去には軍事衝突の影響で開発が止まったこともあります。

3.フィリピンのオフショア開発企業5

フィリピンを拠点とするオフショア開発企業を一部抜粋し一覧としております。

3-1 株式会社クライド

  日本人ブリッジSEがアサイン可能であり、

オフショアでありながら日本品質の開発が可能となっております。

 開発もオールラウンドに対応可能で、安心して依頼ができそうです。

 

社名

株式会社クライド

設立

2017年5月31日

社員数

73名

事業内容

・アドテクノロジー事業

・デジタルサイネージ事業

・メディア開発事業

・広告代理店事業

・受託開発事業

・オフショア開発事業

本社所在地

東京都渋谷区円山町3番6号 E・スペースタワー 8F

HP

https://www.craid-inc.com/

 

3-2 株式会社サイバーテック

オフショア拠点設立から10年以上経過しており、実績も豊富です。

現地にも日本人がおり、コミュニケーション部分でも不安に感じないでしょう。

社名

株式会社サイバーテック

設立

1998年9月8日

事業内容

・ドキュメントDX事業

・CMS・Wwb運用事業

・オフショア事業

本社所在地

東京都渋谷区円山町20-1 新大宗道玄坂上ビル7階

HP 

https://www.cybertech.co.jp/

 

3-3 スパイスファクトリー株式会社

アジャイル開発を強みとし、低コストで高品質な開発を行います。

当然ブリッジSEは日本語でのやり取りが可能で、確実なコミュニケーションが可能です。

社名

スパイスファクトリー株式会社

設立

2016年3月10日

従業員数

100名

事業内容

・360°デジタル・インテグレーション事業

本社所在地

東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南

HP 

https://spice-factory.co.jp/

 

3-4 バルテス株式会社

ブリッジSEとは日本語でのコミュニケーションが取れる他、

設計を日本で、開発をフィリピンで行うことにより、効率よくコストを抑えた開発を実現します。

また、世界水準の高品質テストを低コストで実現しております。

社名

バルテス株式会社

設立(創業)

2004年4月19日

従業員数

918名(グループ含む)

事業内容

・ソフトウェアテストサービス

・品質コンサルティングサービス

・ソフトウェア品質教育サービス

・セキュリティ・脆弱性診断サービス

・その他品質評価、品質向上支援サービス

本社所在地

大阪本社 大阪市西区阿波座1-3-15関電不動産西本町ビル8F

東京本社 東京都千代田区麹町1-6-4住友不動産半蔵門駅前ビル11F

HP 

https://service.valtes.co.jp/s-test/

 

3-5  システム・アナライズ株式会社

 複数のパートナー会社ともタイアップし、ブリッジSEを常駐させ、

ネットワーク開発環境や的確なプロジェクト管理により短納期で安定した安価なシステムを提供できる体制を整えています。

社名

システム・アナライズ株式会社

設立

1981年9月

事業内容

・Web系システム、業務アプリケーションシステムのシステム分析

・設計及び開発、

・保守、運用

・ネットワーク及びサーバー等設計、構築等

本社所在地

東京都千代田区飯田橋一丁目12番7号 飯田橋センタービル2階

HP 

https://www.sacn.co.jp/index.html

 

4.まとめ

フィリピンのオフショアについて、

選ばれる理由と懸念点などを解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

良い点、悪い点を比較しながら、最適なオフショア開発先国を検討していただければと思います。

お読みいただいた皆様の一助になれば幸いです。

 

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ベトナムのエンジニアマーケットから人員調達ができるため、お客様が必要とする人員数を当社のみで提供できる強みがあります。

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プログラマー、システムエンジニアを経て2001年にサイバーエイド株式会社を設立。
2008年に株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインにジョイン後は、2014年にベトナム・ホーチミンでオフショア開発拠点を立ち上げ、2017年に現地法人ICD Vietnam Limited Liability Companyを創業し現在に至る。
創業以降は東京のみならず、各国内地方拠点(札幌、名古屋、大阪)においても積極的にオフショア開発を推進し、国内のITエンジニア不足の解消を目指す。
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