
あなたは今、ゲームアプリを作りたくてウズウズしているところではないでしょうか?ゲームアプリを自作するためにはまずはプログラミングについて勉強するところから始める必要があります。
世の中にはゲームアプリを作るための便利ツールは様々ありますが、どれもできることが限られています。汎用性を求めるのであれば自分でプログラミングスキルを磨く必要があるでしょう。そんな勉強する時間も取れないし、勉強嫌いな人は外注することを検討してみてはいかがでしょうか!?
弊社・ICDは会社を設立してから25年経つシステム開発会社で、日々Webシステムやアプリを開発しています。そんなICDに所属している私がゲームアプリの作り方について解説します。
本記事を読んでいただき、ゲームアプリの作り方について少しでも掴んでいただけると幸いです。
目次
1.ゲームアプリの作り方
1章ではゲームアプリを作るための流れを紹介します。
1-1.開発したいゲームアプリを考える
大前提な話にはなりますが、まずはどんなゲームを作りたいか頭の中でイメージしましょう。営利目的であればどんなジャンルが売れる傾向にあるか、市場分析から入ることもあるでしょう。また、市場分析を目的としたシステム開発が存在します。MVP開発と呼びますが、MVP開発については「MVP開発を導入するメリットとは?概要とプロセスを紹介」の記事をご参照ください。
ジャンルは、例えば「RPG」「パズル」「音楽・リズム」「OCR」「スポーツ」「レース」等、様々あるでしょう。この中でも王道なのがRPGになりますが、RPGは売れる可能性を秘めているだけに開発するには難易度が高めです。
1-2.ゲームエンジンを選択する
続いて、ゲームエンジンを検討しましょう。ゲームエンジンは平たく言えば、ゲーム開発するための開発環境のことを指します。ゲームエンジンから開発することも可能ですが、難易度も高くプログラミング初めましての人にとっては辛い思いをするでしょう。
なので、ゲームエンジンを使用することを推奨しています。
ここでは代表的な6つを紹介します。
- Unity
2Dおよび3Dゲームの開発に広く使われており、特にインディーゲームの開発者に人気です。
- Unreal Engine
高度なグラフィックスとリアルな物理シミュレーションが特徴で、大規模なプロジェクトやAAAゲームに多く利用されています。
- Godot
オープンソースのゲームエンジンで、2Dと3Dの両方のゲームに対応しています。軽量で使いやすいのが魅力です。
- CryEngine
リアルなグラフィックスを得意とし、特に大規模な3Dゲームで使われることが多いです。
- GameMaker Studio
2Dゲームの開発に特化したエンジンで、初心者にも使いやすいインターフェースを提供しています。
- Construct
コードを書かずにビジュアルでゲームを作ることができるエンジンで、特に教育用途やプロトタイピングに適しています。
1-3.ゲームの仕様書を作成する
まずは、今回発明したゲームアプリの内容を仕様書としてドキュメント化する必要があります。自分の頭では出来上がっていてもそれを実際に開発する人達に共有するにはどうしても避けられない道ですね。自分の頭の中を整理するという意味でも良いかもしれません。仕様書には例えばこんなものを盛り込んでみましょう、、
- ゲームの全体ストーリー構成
- ゲームに出てくるキャラクターや特徴(バックボーン等)
- ゲームのステージやその数、ステージの雰囲気
- ゲーム内で発生するクエストやその順番や時期
- 画面構成(アクションボタンの配置等)
- BGMやSEの選定とそれを流すタイミング
- ゲームの開発スケジュール
- ゲームの評価基準(各機能ごとのテスト要件等)
1-4.ゲームに必要な素材を集める
ゲームを作る上で必要なのは、キャラクターのデザイン、ステージのデザイン、BGM、SE、ストーリー構成(シナリオ)等です。
世の中にはフリー素材もありますので、フリー素材を活用することもできます。ただ、自分が満足できる素材を見つけるのはなかなか時間が掛かります。自分でデザインから作ってしまう方が楽ですが、そのようなスキルもない場合は外注した方が早いでしょう。ただ、その分コストは掛かるわけですが、、
1-5.プログラミングをする
ここがメインイベントですね。実際にプログラミングを進めていきます。ゲームアプリで良く使われる言語としては、C#、C++、JavaScript、Swift、Pythonあたりでしょう。特にPythonはAIの台頭で今後も良く使われる言語としてマスターすると応用が利きやすくなります。この記事を読んでいる方の中には本当に初心者の方もいるでしょう。そもそも何を勉強したら良いのか2章で紹介します。
ちなみにChatGPTを使ってコードを書いてもらうこともできますが、複雑なものだと自分で書いた方が早いでしょう(エラーが発生しやすく、自分が思い描いたものができづらいです)。例えば、足し算ゲームをChatGPTさんに書いてもらいました。
※このコードを公開しても良いかChatGPTさんに確認済みです。
1-6.テストをする
プログラミングまで書き終えたら、そのコードがちゃんと動作するかテストします。必ずエラーはいくつか発生するものなので、テストは必須で実施する必要があります。
テストは3つの工程に分けることができ、それぞれ実施する必要があります。
- 単体テスト
単体テストは、開発した機能単体の動作をテストすることです。開発したエンジニアがそのまま単体テストをするケースが多く、その機能単体がどのような動作をするのが正解か明確なはずです。単体テストについては、「単体テストとは?テストする観点と結合/総合テストとの違いを解説」の記事をご参照ください。
- 結合テスト
結合テストは、機能と機能を組み合わせて動作させた時に意図した通りの動きをするかテストすることです。挙動だけではなく、その挙動が仕様書に沿っているか、機能と操作の組み合わせが適切か、様々な観点で確認します。そのため、1回のテストで終わることはなく複数回繰り返してテストします。結合テストについては、「結合テストとは?テストする観点と単体/システムテストとの違いを解説」の記事をご参照ください。
- システムテスト(総合テスト)
システムテストは、基本設計書通りに機能や性能が動作するかテストすることです。別名・「総合テスト」とも呼びます。実際の使用状況を想定して、作業する環境・端末の設定等を整えたうえで多角的にテストしていきます。システムテストについては、「システムテスト(総合テスト)とは?観点と単体/結合テストとの違いを解説」の記事をご参照ください。
1-7.ゲームアプリをリリースする
無事にすべてのテストをクリアしたら、開発したゲームアプリをリリースしましょう。販売サイトやフリーサイトにアプリを公開することでリリースすることができます。例えば、少し前に公開してから爆発的に売れたゲームがありますが、それは「STEAM」というサイトで買えるようになっています。
このようなサイトに掲載することで、リリースができます。
<STEAM> https://store.steampowered.com/
2.ゲームアプリを作る上で必要なスキル
続いて、2章ではゲームアプリを作る上で身に付けておきたいスキルです。まずは勉強するところから、、になりますが、ここで挫折してしまう人が大半です。まず大前提としてiPhoneとAndroidで、求められるスキル…というか開発言語が異なります。両方を対象に1人で開発するとなるとそれなりに勉強時間が必要になってきます。
ただ、折角優良ゲームを発案したのに開発できないなんて惜しいですよね。そういう人は3章に進みましょう。お金は掛かりますが、外注をおススメします。
勉強する上で、活躍する書籍については以下の記事で取り上げていますのでご参考ください。
入社3ヶ月の新卒エンジニアにおすすめするプログラミング入門書10選
2-1.iPhone開発言語を勉強する
iPhone用に開発するのに必要な言語を紹介します。言語としては、「Swift」、「Python」、「JavaScript」などがあります。
特にSwiftとPythonはコード構成がわかりやすく作られているので、初めてゲームを作る人にも使いやすいとされています。Pythonは、AIにも活用することができるので、本格的に勉強していきたい人にはPythonをおススメします。
また、JavaScriptはWebサイト上で動きをつけることに向いており、ゲームアプリのイベント発生時などにも使いやすい特徴を持っています。
2-2.Android開発言語を勉強する
続いて、Android用に開発するのに必要な言語を紹介します。「Java」や「C++」、「Kotlin」、「C#」などがあります。
Javaは、Android向けのプログラムの基礎知識を得ながら使える言語を習得するという意味で、初心者にはJavaの学習が推奨されています。
C++はC言語を拡張したもので、動作が早いことを特徴としています。そのため、ゲームに早いアクションを導入したいときや、データが重い場合にも適用できます。
KotlinはAndroid向けアプリ開発用言語の代表的存在となっています。Javaで長い記述を必要としていた部分を大幅に短縮できるなどの特徴を持っています。
3.開発言語を勉強したくない人は外注へ
本を手に取ると分かりますが、だんだん複雑化していき頭が追い付かなくなる人が多いです。本を読むだけではマスターすることはできないので、実際に手を動かしながら学ぶことが重要でしょう、、それでも挫折してしまう人がほとんどです。
では、そんな人は外注を検討してみてはいかがでしょうか?
3-1.外注を検討した方が良い理由
<実はコスト削減に繋がる!>
外注と言うと費用が掛かるイメージを持たれがちですが、トータル的に見たときに外注が安くなるケースがあります。外注は目に見えて瞬間風速的にお金が出ていきます。しかし、外注せずに独学や自社採用した場合は目に見えるお金は少なく見えますが、勉強する時間、学習に係る費用、採用するためのコスト(媒体費や給料等)が掛かってきます。これらを考えると外注に丸っと依頼したほうが安くなります。
<品質が高いモノができる!>
その道のプロ集団にお願いすることになるので、初心者級の自分で開発するよりも品質が高いモノが出てくるのは確実です。また、自分が手を動かす必要はないので、考案したゲームの中身をさらに濃くすることができるのではないでしょうか。ゲームに付加価値を付けていって、ゲームを進化させていきましょう。売上に繋がるかもしれませんよ!?
3-2.外注の選択肢
続いて外注の選択肢です。外注と一言でいってもいくつか手段があります。今回開発したいゲームアプリの規模に応じて選ぶと良いかもしれません。
タイプ | こんな人におススメ | こんな人には向かない |
国内企業 | ・日本人をすごく信用している ・常駐してもらいたい ・有事の際には責任を取ってもらいたい | ・何よりもコスト削減が目的である |
フリーランス | ・分野に特化したスペシャリストが欲しい ・1名~少人数でも構わない | ・有事の際の責任を取ってもらいたい ・人の管理をする時間を捻出できない |
海外企業 (オフショア開発) | ・極力コストを抑えたい(国による) ・スキルの高いチームを早く構築したい | ・品質管理、進捗管理する時間を捻出できない ・フルリモートで対応できない |
※オフショア開発とは…海外の拠点を活用したシステム開発のこと
詳細>>>オフショア開発とは?概要やメリット、成功させるポイントを紹介
3-3.会社の選び方
ここまで来たら会社選びで押さえておきたいポイントを紹介します。会社を選ぶ際は複数社から見積もりを取ることもポイントです。会社によって金額や考え方は異なるので自分にマッチするところを最終的に選ぶようにしましょう。
(1)過去5年の売上が右肩上がり
・過去5年間右肩上がりで上昇している会社はビジネスが回っている証拠として見て良いでしょう。
(2)資本金1,000万円以上
・資本金があまりにも低いと茶威力がない会社と見られます。何かトラブルなどが生じた際に、支払遅滞や支払能力無しという可能性が出てきます。
(3)帝国データバンクでの評価
・帝国データバンクで、その会社の評定をしてもらうことができます。
(4)過去の裁判沙汰等のトラブル確認
・過去に大きなトラブルを起こしていないか確認しましょう。信用度に繋がる問題なので、大事なところになります。
(5)口コミサイトの検索
実際の利用者の声は参考にすべき要素の1つです。ただ、鵜吞みにしすぎるのも危険なので1つの指標として参考にしてください。
※社内で外注するための規定が設定されている場合は、所属している会社の規定に沿ってまずは対応してください。
(6)これまでの実績を確認
・コーポレートサイトに掲載されているケースが多いので、まずはホームページを確認しましょう。
・それだけでは不安 or 掲載されていない場合は、直接問い合わせて類似実績を出してもらいましょう。
※実績を見てしっくりこない場合は、他の会社が良いかもしれないです。
(7)個人情報取り扱いに関する資格を確認
・「ISO27001(ISMS)」を取得しているか。
組織が情報セキュリティを確保するための仕組みを構築・運用できていることを証明するセキュリティに関する国際規格の認証です。国際規格なので、下記のPマークよりも難易度は高めともいえるでしょう。
・「Pマーク」を取得しているか。
Pマークとは、個人情報の適切な取り扱いを行っていることを示す日本独自の認証です。日本工業規格に基づく監査が必要で、Pマークの取得には特定の要件を満たす必要があるので、取得している企業は個人情報を適切に取り扱っている証拠にもなります。
(8)比較サイトを利用する
・比較サイトで複数の企業からの提案を見ることで、比較検討がよりしやすくなると考えられます。ただ、上記の確認ポイントや、次項で解説する内容を網羅している会社を優先することを忘れないようにしてください。
IT業界に係る外注についての詳細は以下の記事も併せてご参照ください。
ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットや契約形態の違いを解説
「ゲームアプリ 作り方」まとめ
ゲームアプリの作り方について解説してきました。ゲームアプリは自分でも作ることができます。ただ、プログラミングをゼロから学ぶにはそれなりの勉強時間と労力が必要になります。まずは自分でチャレンジしてみたい人は、プログラミング初心者の本を手に取ってみてはどうでしょうか?中身を見てみて続けられるかどうか判断すると良いでしょう。
そんな時間取れそうもない人は外注をおススメします。お金は掛かりますが、その道のプロなので自分が思っていたモノを作り上げることができます。それが爆発的にヒットすれば外注費用なんてすぐにペイできるでしょう。
弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。オフショア開発、ニアショア開発、常駐型と様々な形で体制構築できることが強みです。ゲームアプリの外注先としていかがですか?相談は無料!どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。