あなたは、システム開発において、リリース後のシステムの運用保守について、具体的にどのようなことをしているのか、どのように進めたら良いのか気になっているところではないでしょうか。
実は運用保守のフェーズまできたら自社対応ではなく、外注した方が結果的に会社にとって最大な利益をもたらすことが多いです。その辺りも含めてシステム開発会社として25年経つ会社に所属している私が解説します。
本記事を読んでいただき、システムリリース後の運用保守について、少しでも理解に繋がる材料となれると幸いです。
目次
1.システムの運用保守とは?
1章では、システムの運用保守の概要について解説していきます。
1-1.システムの「運用」と「保守」の違い
よく運用と保守は並べて表記されますが、厳密には意味が少し異なります。
「運用」:システムが日々、トラブルなく稼働できるように管理すること
運用は、日々システムがトラブルなく稼働できるように裏側の操作やログを回収して、数字に問題ないか等を確認します。場合によっては、24時間365日対応しないといけないケースもあります。24/365については以下の記事で詳細を記載しています。
「24/365とは?対応できる体制構築の方法と進め方を解説」
「保守」:システムにトラブルが発生したときに修繕・復旧作業すること
保守は、システムにトラブルが発生したときに修繕・復旧作業をすることです。システム障害の復旧作業だけでなく、セキュリティ対策も施す必要があります。
1-2.システムの「開発」や「監視」との違い
「開発」:運用保守に入る前でリリースする前にシステムを構築すること
一方で運用保守はリリースしてから当該システムが安定して稼働できるように日々管理する作業となります。
詳細は、「システム開発とは?システム開発を依頼する前に知っておくべきこと」をご確認ください。
「監視」:マニュアルに沿ってエラーが発生していないか確認すること
一方で、「運用」は上記の通り、トラブルなく稼働させるために考えて何かしら施す必要が出てきます。
2.システムの運用保守における仕事内容
2章では運用保守で具体的にどのような仕事をしているか解説します。案件の規模によりますが、小規模であれば運用・保守・監視を同じ人が担当するケースもあります。逆に大規模になると、運用・保守・監視でそれぞれ担当が異なってきます。
2-1.システムの運用
1章でも何度か出てきましたが、システムが24時間365日不具合なく稼働するように管理します。ログを取得して、異常な数値が出ていないか等を確認します。変な点があれば修正する必要があります。トラブルに発展しないように未然に防ぐ努力をすることがメインの仕事になります。
2-2.トラブル発生時の記録
万が一トラブルが発生してしまった場合はその記録を取ります。同じようなトラブルが発生しないようにしないといけません。
- トラブルが発生した日時
- トラブルが発生した箇所
- トラブルが発生した時の初期対応(誰が、どのように対応し、どうなったか)
- トラブルが発生した時のログ
2-3.トラブル発生原因究明と対策
システムにトラブルが発生した時は、その原因と再発防止するための対策を講じる必要があります。何度も同じトラブルを起こしているようだと社会的信用の問題にも繋がってくるので、復旧はスピーディーに、対策は確実に、を心掛けるようにすると良いでしょう。
2-4.運用手段の検討
日々、システムが正常に稼働しているかログを取得したり等で確認する必要がありますが、その作業をどのように対応するか、既存の作業をどのように効率化するか、日頃から考えて作業に当たる必要があります。
場合によっては運用の効率化のために追加機能を付けることもあるでしょう。
3.運用保守の自社対応はムダ?外注をおススメaする理由
3.運用保守の自社対応はムダ?外注をおススメする理由
3章では運用保守は外注することをおススメする!その理由を解説します。
3-1.ルーティン化して外注へ
基本的に運用保守はルーティン化できる業務です。ルーティン化できる業務はなるべく外注すると結果的に会社にとって利益をもたらすことになるでしょう。ルーティン化するための土台作りをしましょう。ある程度ルーティン化することで、外注したときの管理もしやすくなります。
3-2.自社リソースは新規事業へ
運用保守で社員の手が空きました。社員は次の新規システム開発や企画のリソースに充てることができます。新規システム開発を進めることで会社拡大に繋がるでしょう。
3-3.会社の利益最大化に繋がる
運用保守の外注コストは開発を外注するよりも比較的抑えられます。そのため、新規システム開発は社員、運用保守は外注と棲み分けすることで会社の利益最大化に繋げることができます。
さらに外注手段として、オフショア開発というものがあります。これは海外拠点のエンジニアを活用することでコストを抑えられるというものです。海外はハードルが高いと感じても運用保守をルーティン化して、現地エンジニアに日々の業務として依頼すればそこまでハードルが高いモノではないでしょう。
★オフショア開発に関する詳しい解説は以下の記事で取り上げています。
「オフショア開発とは?概要やメリット、成功させるポイントを紹介」
★外注に関する詳しい解説は以下の記事で取り上げています。
「ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットや契約形態の違いを解説」
「運用 保守」まとめ
システム開発における、システムの運用保守について解説してきました。運用保守はルーティン化できる業務なので、ある程度流れに乗ったら外注しても良いでしょう。手が空いた自社リソースは次の開発に回すことで、企業の拡大化に繋げることができます。
弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。オフショア開発、ニアショア開発、常駐型と様々な形で体制構築できることが強みです。システム開発で行き詰った時には、どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。相談は無料です!