スクラッチ開発とは？パッケージ開発との違いについて解説

スクラッチ開発とは何かご存知でしょうか。

IT業界では一般的に使われる言葉ですが、開発の手法のことを指しております。

本記事ではそんなスクラッチ開発について、IT企業としてスクラッチ開発など様々な開発実績を持つ弊社がこれまで貯めたノウハウを活かしながら解説します。

ぜひ、お読みいただき参考にしていただければと思います。

1.スクラッチ開発とは

まず、スクラッチ開発について解説していきます。

また、よく対比されるパッケージ開発との違いについても合わせて解説いたします。

1-1スクラッチ開発とはシステムをゼロから作ること

スクラッチ開発とはソフトウェアやシステムをゼロから作りだす開発手法であり、完全にオーダーメイドなものを作ることができます。

自社に合った自社だけのオリジナルなものが完成します。

その反面、時間や費用が多めにかかることはネックになりますが、自由度の高さは秀でています。

※フルスクラッチ開発

スクラッチ開発によく似た言葉で「フルスクラッチ開発」という開発手法もあります。

両者ともゼロから作ることは同じですが、違いとしてはテンプレートやフレームワークなどを一切使わないのがフルスクラッチ開発です。

1-2パッケージ開発との違い

スクラッチ開発と対比されるのがこのパッケージ開発です。

パッケージ開発は既存のパッケージを活用することや、エンジニアとしての知識が無くても開発ができるツールなどを活用し開発する手法です。

スクラッチ開発はゼロから開発を進めるため、エンジニアがいない場合は開発が進められませんが、既存のパッケージやノーコード開発ツールなど高度なスキルがなくとも開発ができるパッケージ開発ではエンジニアがいなくとも開発が進めることができます。

また、パッケージ開発では、パッケージの有無やツール機能の対応範囲など、どんなものでも開発できるということはなく、制限があります。

その反面、スクラッチ開発はゼロから開発を行い、ツールなどの制限を受けることがないため、どんなものでも開発ができる自由度の高さがあります。

住宅を建てる場合を例として下記の図で理解を深めていきましょう。

パッケージ開発とは？スクラッチ開発との違いについて解説

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2.スクラッチ開発の2つのメリット

　次にスクラッチ開発のメリットについて解説していきます。

2-1　自社のオリジナルを活かした開発が可能　

スクラッチ開発はゼロから開発を進めるため、希望する内容を網羅した開発が可能です。

自由度が高い開発とも言えます。

見た目も同様に、パッケージやツールを活用した場合はどうしても似通った仕上がりになることがありますが、スクラッチ開発であればすべてがオリジナルにできます。

他社との差別化を図る目的や、社内システムであれば自社の業務フローに合わせてどの社員でも使いやすい仕様にもできます。

2-2　長期に渡り使用できる

スクラッチ開発で開発したシステム等は長期間使用が可能です。

定期的なメンテナンスが必要ですが、自社のシステム開発部門やシステム開発の協力会社に依頼することな　　どで、結果的に長期間使用することが可能となります。

これはパッケージやツールを活用した場合との比較ですが、パッケージの提供会社が倒産やサポートの打ち切りなどのリスクがあるためです。

スクラッチ開発の場合はそういった心配が不要となります

顧客管理ツールの開発を例としてパッケージ開発とスクラッチ開発を比較しました。

スクラッチ開発の場合は開発完了後も定期メンテナンスなどを行いシステムの維持管理により長期間使用することが可能です。

一方パッケージ開発では、パッケージ提供会社のA社が倒産やサービスの終了を発表した場合は、

その時点からパッケージが使えなくなることで、開発した顧客管理ツールも使用不可となってしまいます。

その危険性が無いスクラッチ開発なので、長期間使用することが可能です。

3.スクラッチ開発の2つのデメリット

スクラッチ開発のデメリットについて2つ解説していきます。

3-1　他の開発手法と比較し費用が高い

スクラッチ開発はゼロから開発をスタートさせるため、そこにかかる人員の数など、他の開発手法と比較して費用が高くなる傾向にあります。

そのため、予算を多く確保しておく必要があるなど、資金面での配慮が必要となります。

パッケージやツールを使用した場合は比較的価格を抑えることができるため、オリジナル性あふれる開発よりも費用を最優先する場合スクラッチ開発はおすすめできません。

また、開発を外注した場合のそれぞれの費用です。

ただし、開発する内容によっては金額が変動するため、詳しくは依頼先へ確認しましょう。

こんなシステムを作りたいので費用を知りたい方は下記までご連絡ください。

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3-2　開発期間が長い

スクラッチ開発はベースとなるものが無いため、開発期間が長くなる傾向にあります。

そのため、緊急で対応したい開発などは不向きと考えます。

長期間の開発であるため、その途中で業務フローが変更になり、当初の設計とのギャップを埋める作業など、手間が発生する可能性もあります。

また、外注した場合の開発は最低でも半年～が目安になるため、時間に余裕をもって進めることが重要です。

一方,パッケージを活用した場合は3カ月～が目安の期間であり開発時間を短縮することができます。

より適切な進め方を検討していきましょう。　

こんなシステムを作りたいので開発期間を知りたい方は下記までご連絡ください。

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4.スクラッチ開発をおすすめできるケースとそうでないケース

前述している通り、スクラッチ開発には高い自由度がある反面、

開発の期間が長いことなどのデメリットも存在します。

その特徴を踏まえてケース別におすすめできるか解説していきます。

4-1　スクラッチ開発をおすすめできるケース

スクラッチ開発をおすすめできるケースについて解説していきます。

下記のような状況であればスクラッチ開発を活用してみましょう。

• パッケージやツールでは対応できない複雑な開発である
• 他社にはない完全にオリジナルなシステム、アプリを開発したい

例えば、新しいアプリを開発する際に、他社が作ったことがなく完全に自社オリジナルで開発したい場合はスクラッチ開発をしましょう。

パッケージを活用することで、他社と同じような機能になりオリジナル性が欠けることや、　

デザイン面で類似する可能性もあるため、スクラッチ開発をおすすめします。

4-2　スクラッチ開発をおすすめできないケース

スクラッチ開発をおすすめできないケースについて解説していきます。

下記の状況であればスクラッチ開発以外の方法で開発をしましょう。

• 予算がぎりぎり、社内システムなので安く済ませたい
• 開発期間が短期間しか取れていない
• 自社内で開発を行いたいが、エンジニアとしての有識者がいない

　例えば、kintone（キントーン）は顧客の情報や商談内容、担当者名まで一括で管理でき、社内共有も容易にできることなど機能が揃っているパッケージもあります。

必要な機能が揃っているパッケージが販売されているケースであれば、スクラッチ開発すること自体が無駄になってしまいます。

パッケージを活用することで、費用の削減や期間の大幅な短縮など

5.スクラッチ開発をするなら株式会社インタラクティブコミュニケーションデザイン

クリエイティブ部門をシステム開発部門に統合してワンストップ化。要件定義工程でのUI設計で効果を発揮しています。もともとシステム開発会社であるため、見た目の良さだけでなくシステム要件を踏まえた設計・開発が可能です。

多くのお客様よりスクラッチ開発でご用命いただく機会があり、

弊社の強みであるワンストップ開発にて一貫して対応させていただいております。

また、多様なスキル要素（一人複数役、新スキル）、開発の進め方の変化など、マネジメントが複雑化する昨今、変化するニーズに対応可能な技術者調達力＆チームマネジメント力に特化したICDだからこそ成し遂げられるオフサイトソリューションの形があります。

請負に限らず、準委任契約も承っております。

その他、オフショア開発も事業展開しており、特徴としては、ベトナム現地に日本人が複数名在籍しており、ブリッジSEとして必ず窓口に立つような体制を整えています。

そのため、日本語でのコミュニケーションはもちろんのこと、日本人ならではの感覚も伝わります。

エンジニアとしての知識と経験も豊富であることから、ただディレクションするだけでなく、厳しく納品物の確認を行い高い品質を維持しています。

このような体制により、東建コーポレーション株式会社様や株式会社カインズ様をはじめとした大手企業様から信頼をいただき、プロダクト開発など実績が豊富にあることも強みです。

6.スクラッチ開発のまとめ

スクラッチ開発について解説をしてまいりましたが、メリットなどを含めてご理解いただけましたか。

ゼロから作ることの大変さはもちろんありますが、開発の自由さそしてオリジナリティに溢れた開発が可能であるスクラッチ開発を一度お試しいただいてはいかがでしょうか。

お読みいただいた皆様の一助になれば幸いです。