あなたは今、ユーザー系SIerと呼ばれる会社が何をしている会社なのか気になっているところではないでしょうか。SIerは大きく5種類に分類することができ、その中でもユーザー系と呼ばれるSIerはどんな特徴があるのか、紹介していきたいと思います。
弊社はSESを主力に、海外の人材を活用したオフショア開発拠点をベトナムにラボとして持っている会社です。その中で請負という形で一部、受託開発をしています。そんな弊社からユーザー系SIerについて分かりやすく紹介します。
本記事を読んでいただき、SIerについて少しでも詳しくなっていただけると幸甚です。
目次
1.ユーザー系SIerとは?
1章ではユーザー系SIerについて概要を解説していきたいと思います。
1-1.ユーザー系SIerはSIerの中の1つ
ユーザー系SIerはSIerの中の1つです。SIerは大きく分けて5種類に分類することができます。
分類 | 成り立ち | 特徴 | 経営安定 |
ユーザー系SIer | 大手一般企業のシステム部門が独立 | 非IT系(IT知識が乏しい)を相手にすることが多い | 安定 |
メーカー系SIer | 大手コンピューターメーカーから独立 | IT系(IT知識が豊富)を相手にすることが多い | 安定 |
独立系SIer | 親会社を持たないシステム開発を専門に取り扱う | 技術力だけでなく、営業力が大事 | 営業力次第 |
コンサル系SIer | 外部のコンサルから携わる | 技術力だけでなく、IT知識・トレンドを理解しておく | 営業力次第 |
外資系SIer | 親会社が海外のIT企業 | 海外とのやり取りもそれなりに、語学力が必要になる | 安定 |
- ユーザー系SIer
BtoC向けのシステム開発の案件が多い特徴があります。IT知識があまりない業界を相手にするケースが多い傾向があり、自社内で開発をするSIerが多いです。
- メーカー系SIer
ハードウェアで動作するシステム開発やインフラ系の案件が多い特徴があります。メーカーから仕事を請けて稼働することが多いので、メーカー側に出向することもあり得るでしょう。
- 独立系SIer
グループ会社や子会社を所有していない会社になります。外部の事業者から営業して案件を受注するケースが多いので、様々なシステム開発に携わることができるとも言えます。
- コンサル系SIer
経営戦略から検討して、クライアントに寄り添って生産性を高めるためにどのようなシステムを開発したら良いか、企画立案を得意としている会社です。
- 外資系SIer
グローバルな環境でシステム開発をしたい人には向いているかもしれません。例えば、米国で流行ったシステムを日本にも持ち込むために日本法人を立ち上げるケースなど見受けられます。
2.ユーザー系SIerの特徴
2-1.非IT系の親会社のIT専門グループ会社である
ユーザー系SIerは、一般的に親会社が非IT系の会社であるケースが多いです。例えば主要事業が金融、鉄道、社会インフラ等…非IT系ながらもITを導入することで、様々役立つモノができるような会社が多いです。またそれらは最終的に、ユーザー=一般人(to C)にとって多大なメリットを感じることができます。
2-2.親会社やグループ会社から依頼を受ける仕事がほとんど
初めは親会社に属して親会社のシステム開発を受託するケースが多いです。親会社のシステム開発部門が独立してグループ会社として存在しているイメージです。
そこで実績を残して、徐々に親会社のグループ各社のシステム開発を受託していく、更に新規でクライアントを獲得していく、、そのような流れで会社が大きくなっていく傾向があります。
親会社の仕事を請けることができるので、経営は安定していると言えます。親会社が大手企業であるケースが多く、福利厚生や勤怠関係はしっかりとしている印象があります。
2-3.様々な業界のIT化を経験できる
親会社が非IT系であることもあり、親会社のクライアントも様々な業界に渡ることが多いです。そのクライアントのIT化を仕事として受けることができるので、多くの業界とチャンネルを持つことができるのが特徴的です。
3.ユーザー系SIerと呼ばれる会社はどこ?
3章では、具体的にユーザー系SIerと呼ばれている代表的な会社を紹介します。
分類 | 会社名 | URL | 特徴 |
ユーザー系 | SCSK | フルスクラッチに強い | |
NTTデータ | 公共系に強い | ||
伊藤忠テクノソリューションズ | 海外製品を利用した開発に強い | ||
野村総合研究所 | 証券会社、投資信託系に強い |
4.ユーザー系SIer会社選びのポイントはどこ?
4-1.類似の開発実績がある
今回依頼する予定のプロジェクトと類似する実績があるか確認しましょう。企業のコーポレートサイトで確認することができますが、確認できない場合は個別に問い合わせしてみましょう。ある場合は、実際に開発したときの画面を見せてもらえるとより想像しやすいと思います。
4-2.本番リリース後も対応してくれる
システム開発は、実は本番公開してからが勝負です。本番公開前に様々なテストを繰り返しますが、それでもエラーが発生するものです。本番公開後のエラー改善のためにどこまで対応してくれるか、発注前に確認しておきましょう。
4-3.会社の業績が安定している
発注先のSIerの業績が悪化した場合、発注していたシステム開発が滞る可能性が十分にあり得ます。また、保守・運用においても同様です。代役SIerを探す必要が生じます。そのような事態を回避するためにも業績が安定している会社を選択すると良いでしょう。
5.まとめ
本記事ではSIerについて、存在している意義、どんな人が働いているのか、SIer会社選びまで紹介いたしました。
SIer選びに苦戦している人は、オフショア開発も視野に入れてみてはどうでしょうか?オフショア開発であれば日本独自の多重下請け構造も有りません。具体的な話を聞いてみたい方は、どんな些細なことでも構いません!いつでもご連絡お待ちしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。