ローコード開発とは?ツール10選も合わせてご紹介!

ローコード開発とは

ITにあまり詳しくない人でも、「ローコード開発」というワードを一度は耳にしたことあるのではないでしょうか。

CMでも「ローコード開発」の紹介が流れているなど、認知度が高まってきております。

そんなローコード開発について本記事では解説していきます。

「まだ聞いたことある程度だけど…」という方でも分かるように記事では解説していきます。これから、何かしらのツールを利用予定の方にも主なツールを記事の中でも紹介していますので、ご参考にしていただければと思います。

弊社はIT企業として20年以上の実績があり、蓄積したデータを活用しながらまとめております。ぜひお読みいただき、ご参考になればと思います。

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1.ローコード開発とは

 システムやアプリを開発するための開発手法の1つである「ローコード開発」について解説していきます。

パソコンとスマートフォンの画像

1-1 プログラミングの知識が少なくても開発ができるようなツールを使用し開発すること

ローコード開発とは、プログラミングの知識が少なくとも開発ができるツールを使用し開発を進めることです。

その名の通り、コードを記述する作業をできる限り減らしているのが特徴です。

マウスを使い直観的に開発を進めていくことができます。

例えばSPIRALhttps://spiral.pi-pe.co.jp/)は、業務アプリなどをローコードで開発ツールです。このツールを使用することで、業務アプリの開発が容易にでき、かつHTMLなどの言語で拡張やカスタマイズな可能になっています。

開発と言えば、JavaPHPなどの専門的な開発言語を用いてプログラミングを行っていました。しかし、ローコード開発では必要に応じてプログラミングが必要となるだけで、エンジニアとしての知識が浅くても容易に開発が行えます。

1-2 ローコード開発時に使用される言語

 

プログラミンのイメージ画像

ローコード開発において使用される言語としては、JavaPythonSQLなどよく開発で使用される言語を使用します。

どのように決めるのかは、使用しているローコード開発ツールの制約や開発しているシステムに合わせる必要があります。

 

また、使用される状況としては、

  • 外部サービスとのAPI連携
  • デザインのカスタマイズ
  • データベースへのクエリ作成

など、ツール内に無く、拡張する必要がある場合コーディングを行います。

基本的にローコード開発ツールに記載があるケースが多いです。

1-3 ローコード開発のメリット

ローコード開発のメリットは、必要によって発生するコーディングはありますが、基本的にはマウスを使った直観的な操作であるため、簡単に開発ができます。

また、短期間で開発ができることもメリットであり、ノーコード開発と比較してもより細かな点までこだわることができます。

1-4 ローコード開発のデメリット

ローコード開発のデメリットは、なんでも開発することはできないことです。

ツールに無い機能はコーディングを行い搭載しますが、それでも搭載できないものも存在します。

それにより、自由度は制限させられてしまいます。特に複雑にデータ連携を行うなど、ツールの機能を大きく上回る開発はできません。

ツールの機能以上のことを求める場合は、スクラッチ開発を選択するしかないでしょう。

スクラッチ開発については、「ゼロから作る?スクラッチ開発の特徴を解説」で詳細を解説しています。

1-5 ローコード開発で開発できるもの

現在、多くのシステムやアプリはローコード開発で開発できます。

一例としては業務管理システム、予約管理システム、ECサイト、モバイルアプリ(シンプルな物)などが開発できます。

しかし、デメリットにも記載した通り、複雑なものの開発は難しく、例えばキャラクター同士の接触判定やマルチ通信など高度な技術が必要とされるものは開発ができません。

 


2.ローコード開発と他の開発手法との違い

システム開発を実施する際に、

  • ローコード開発
  • ノーコード開発
  • スクラッチ開発(フルスクラッチ開発)

この3つから開発方法を選択することが大半です。

それぞれの特徴などを踏まえて、ローコード開発との違いについて解説していきます。

 

 

ローコード開発

ノーコード開発

スクラッチ開発

プログラミング知識・経験

△(あれば尚良し)

×(不要)

〇(必須)

開発自由度

ツールの範囲内

ツールの範囲内

自由

開発期間

短期間

短期間

長期間

費用

少額

少額

高額

他システムとの連携

一部可能

一部可能

可能

2-1 ノーコード開発との違い

ノーコード開発とはソースコードを記述する作業を0にし、マウスなどを用いて直観的に開発を進める手法です。

ローコード開発は必要に応じてコーディングが必要になることもあり、その分ノーコード開発よりも自由度が高い開発ができます。

ローコード開発との違いとしては、ソースコードを用いるかどうかです。前述している通り、ローコード開発では必要に応じてソースコードを記述します。一方でソースコードを記述しないノーコード開発とは別物と考える必要があります。

ノーコード開発については、「ノーコード開発とは?ツール10選も合わせてご紹介!」で詳細を記載しています。

2-2 スクラッチ開発との違い

スクラッチ開発とは0から開発を進めることであり、全ての機能にソースコードの記述が必須となります。

前述のローコード開発とも比較しても、エンジニアとしての経験・スキルが無いとそもそも開発を進めることが困難です。

しかし、最も自由度が高い開発手法であり、制約なしに幅広く対応が可能です。ローコード開発はツールに依存することから限られた機能であり、独自性や自由度が下がってしまします。しかし、スクラッチ開発では自由に開発ができる反面、時間や費用がかさみます。

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3.ローコード開発が必要なケースとは

ローコード開発をすべき状況としてはノーコード開発では対応できないレベルとなります。

ローコード開発であれば実装できる機能もノーコード開発では対応ができない場合があり、そのような時はローコード開発を選択しましょう。

6章では具体的にローコード開発ツールを紹介していますので、ご参考ください。

※ローコード開発ツールで対応できない場合はスクラッチ開発を実施する必要がでてきます。

 

ローコード開発はスクラッチ開発と比較して、完成までの納期が短期間済みます。

デザインのカスタマイズや、API連携などノーコード開発で対応ができない場合は、より自由度の高いローコード開発をおすすめします。

 


4.ローコード開発の進め方

それでは4章では、ローコード開発の進め方について解説します。

4-1 要件定義~運用まで

ローコード開発の進め方のイメージ図

開発の進め方については、大方どの開発手法も同じになります。

まずは、要件定義から始めます。

何を作るべきなのか、今回の完成形及び機能を定義していきます。

 

その次に、要件定義で定めた内容を実現できるローコード開発ツールの選定を行います。

ツールが決まったら、開発を進めていきます。

必要に応じてコードの記述が発生します。

また、すぐに使用するのではなく、事前にテストを行いましょう。

問題が無いことが分かったら実際に使用し、必要に応じて改良を重ねていきましょう。

4-2 ポジションごとの役割

システム開発においては、プログラマー、システムエンジニア、PMなど様々なポジションがあります。

ローコード開発においてはエンジニアがいなくても開発ができますが、実際には下記のような役割で開発を進めていきます。

ローコード開発でエンジニアがいる場合も下記のような役割になります。

PMとPMOは全体の管理がメインとなるため、全てのフェーズに関与していきます。

SEは要件定義~実装まで関与しますが、状況によってはテストの以降のフェーズにも関与することがあります。

PGは実装~のフェーズを主に担当をします。

役割

主な担当業務

PG(プログラマー)

実装やテスト工程を主に対応

SE(システムエンジニア)

要件定義、基本設計、詳細設計、実装を主に担当

PM(プロジェクトマネージャー)

開発全体の統括を主に担当

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

コストの調整、ディレクション、PMの補佐を主に担当

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5.ローコード開発をするには

ローコード開発を進めていくためには大きく分けて2つの進め方があます。

自社の状況に合わせて、「外注」と「自社」のいずれかを検討しましょう。

それでは詳しくみていきましょう。

5-1 外注 

ローコード開発のプロに依頼します。

多少の費用は発生するものの、プロの技術で開発を進めてもらえるため、依頼後は待つだけで、きちんとしたシステムが納品されます。

自社にエンジニアがおらず、その他の社員も対応が難しい場合は検討してみましょう。

外注する場合の進め方は、「ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットや契約形態の違いを解説」の記事で詳細を記載しています。

5-2 自社

自社内でローコード開発を進めます。

特に自社内にエンジニアがいる場合は自社開発を検討してみても良いと思います。

ローコード開発の特性上、エンジニアのスキルを必要としないため、エンジニアがいなくとも対応できる人員がいる場合は自社で進めましょう。

ただし、コードの記述が必要な場合は経験者や有識者が必要になります。

自社開発については、「自社開発とは?メリット、デメリットや活用方法を解説」の記事で詳細を記載しています。

 


6.ローコード開発ツール 10

ローコード開発ツールは世の中に多数存在しますが、イメージを深めてもらうために10個のツールを抜粋しご紹介いたします。

ツール名

URL

開発内容

概要

Claris FileMaker

ツールのロゴ①

https://www.claris.com/ja/filemaker/

アプリケーション

業務にぴったりのカスタム App をローコードで効率的に作成、展開できるプラットフォームです。

直感的な UI、あらかじめ用意されたテンプレートやスクリプトなどを使って、独自のカスタム Appを素早く構築できます。

Accel-Mart

ツールのロゴ②

https://www.accel-mart.com/about.html

アプリケーション

Accel-Martは、プログラミング初心者から上級者まで、業務用アプリを開発できるプライベートクラウドサービスです。

プログラミングの知識がなくても簡単に業務用アプリを開発できる「Quick(クイック)」と、プログラミング知識のある方向けに業務用アプリに必要な開発環境を充実させた「Plus(プラス)」の2種類をご用意し、小規模展開から全社展開まで、業務改善を一貫して同じ基盤で実施できます。

ServiceNow App Engine Studio

ツールのロゴ③

https://www.servicenow.com/jp/products/app-engine-studio.html

アプリケーション

ローコードの視覚的アプリ開発環境がビジネスの成長を促進します。あらゆるスキルレベルの開発者を開発に起用してください。アプリをゼロから作成するか、テンプレートを使用して開発できます。

④プリザンター

ツールのロゴ④

https://pleasanter.org/

WEBアプリ

プリザンターは、無料で使えるOSSのノーコード・ローコード開発ツールです。パッケージソフトには真似できないほど業務にフィットしたWebアプリを、フルスクラッチとは比べ物にはならないスピードで簡単に作成できます。あなたの創造力とプリザンターがあればビジネスの可能性はもっと広がります。

Retool

ツールのロゴ⑤

https://retool.com/

WEB・モバイルアプリケーション

データベースをシームレスに接続し、エレガントなコンポーネントで構築し、コードでカスタマイズします。

日常的なタスクを高速化し、最も重要な作業に時間を割くことができます。

Oracle APEX

ツールのロゴ⑥

https://apex.oracle.com/ja/

WEB・モバイルアプリケーション

世界有数のエンタープライズ・ローコード・アプリケーション・プラットフォームです。世界クラスの機能を使って、クラウドでもオンプレミスでも、どこにでもデプロイできる、スケーラブルでセキュアなWebおよびモバイル・アプリケーションを構築できます。

開発者はAPEXを使用することで、現実の問題を解決してすぐに価値を生み出す、魅力的なアプリケーションを迅速に開発してデプロイできます。洗練されたソリューションを生み出すために、無数にあるWebテクノロジのエキスパートになる必要はありません。問題の解決に集中し、残りの仕事はOracle APEXに任せてください。

Microsoft Power Platform

ツールのロゴ⑦

https://www.microsoft.com/ja-jp/power-platform

AIを搭載したアプリケーション

組織内のすべてのユーザーがローコード ツールを使用してソリューションを開発できるようにします。

また、AI 搭載ツールを使用して、アプリの開発を高速化し、ワークフローを自動化し、データを視覚化し、繰り返しのタスクを減らします。 

OutSystems

ツールのロゴ⑧

https://www.outsystems.com/ja-jp/

アプリ

OutSystemsはビジネスの要となるソフトウェアの構築に向いています。完成したアプリの品質が何よりの証拠です。

ビジネス部門やIT部門をはじめ、あらゆるユーザーを対象とした優れたアプリを構築できます。

TALON

ツールのロゴ⑩

https://talon.jp/

業務システム

たった5分で業務システムができるローコード開発ツール「TALON

「システム開発に時間がかかる…」「低コスト・短期間でもっと良質なシステムを開発したい」「突然の機能変更に対応しきれない…」と言った悩みはありませんか?「TALON(タロン)」は、独自開発したブロックシステムとルールエンジンの技術をもとに、Web画面の操作のみで簡単に業務システムの構築することに成功した、ローコード開発(超高速開発)ツールです。

Jitera

ツールのロゴ⑨

https://jitera.com/ja

全般

JiteraはAIでシステム開発のプロセス全体を効率化するプラットフォームです。ベンダーロックの要素はなくフルスクラッチと同じ開発が高速で可能。従来のシステム開発を3倍以上のスピードで行うことができます。

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まとめ

ローコード開発は開発ツールを使用し、機能の拡張時などにコードが必要となる開発手法です。基本的にはドラッグ&ドロップで直観的に開発ができるため、拡張しなくともよい場合は、IT未経験者で開発が完成します。

ローコード開発、スクラッチ開発で外注を検討している方は弊社までご連絡ください!弊社はオフショア開発、ニアショア開発、受託開発…様々な形で体制を構築できるのが強みです。

弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。長年の経験からシステム開発の手段について様々アドバイスできると思います。相談は無料 です!

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