SIとは?SIerとの違いを解説

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SIとは何かご存知でしょうか。

ITの業界で使用される単語です。

よく略語としてアルファベット2文字で表現されることが多いですが、このSIも略語です。

本記事ではそんなSIについて、どんな意味であるのか分かりやすく解説いたします。

また、SIerとの違いについてもまとめております。

弊社はIT企業として24年間の業務実績を有しており、蓄積してきたノウハウを活かしつつ執筆しております。

ぜひ、お読みいただき、参考にしていただければ幸いです。

 

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1.SIとは

まずSIについて解説していきます。

1-1 顧客のシステムの課題分析から開発、保守運用までトータル的に請負う事業のこと

SIとは顧客のシステムの課題分析から開発、保守運用までトータル的に請負う事業のことです。

 

SIはSystem Integration(システムインテグレーション)の略語です。

整理すると、SIとはシステムインテグレーションの略語で、システムインテグレーションは顧客のシステムの課題分析から開発、保守運用までトータル的に請負い完成した物を顧客に納品する事業のことを指します。

また、基本的にSIは技術的に可能であればどんなシステム開発も可能です。

 

1-2 SIはこんなことができる

前述したようにSIはシステム開発を行うことが最大の目的です。

システムと一言で言っても下記のようなものがあります。

顧客管理システム

勤怠管理システム

ERP(基幹系システム)

各種業務系システム(証券オンライン取引システム、鉄道予約システム、製造業在庫管理システムなど)

ECサイト構築

スマートフォンアプリ

ハードウェアの組み込みシステム

一例ではあるが、このようなシステム開発を行います。

 

また、これらの開発を行うためにシステムエンジニアをはじめとした下記の役割を持つ者が関わっていきます。

役割

主な担当業務

PG(プログラマー)

実装やテスト工程を主に対応

SE(システムエンジニア)

要件定義、基本設計、詳細設計、実装を主に担当

PM(プロジェクトマネージャー)

開発全体の統括を主に担当

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

コストの調整、ディレクション、PMの補佐を主に担当

PMとPMOは全体の管理がメインとなるため、全てのフェーズに関与していきます。

SEは要件定義~実装まで関与しますが、状況によってはテストの以降のフェーズにも関与することがあります。

PGは実装~フェーズを主に担当をします。

 

※システム開発については下記にて詳しく解説しております。

システム開発とは?システム開発を依頼する前に知っておくべきこと

 

 


2.SIの流れ

次にSIの全体の流れについて解説していきます。

大きく分けると6工程あります。

それでは1つずつ確認していきましょう。

 

siの流れ

2-1 課題分析・企画

まずやるべきことは、課題分析及び企画です。

依頼者の依頼内容や業務フローを基に課題を分析し、改善案を企画していきます。

 

依頼者からの要望だけでなく、本当に必要なことを提案します。

例えば、業務フローの中で無駄に紙を使用しているケースなどまだまだ非効率な部分があったとしましょう。そういった課題に対し、影響度合いなどを考慮した上で自動化できるようなシステムの企画を行っていいきます。

2-2要件定義

機能要件の定義、非機能要件の定義、制約条件の明確化を行い、それらを文書化します。

開発は要件定義で定められた内容を基にPMが管理行い進めていきます。

2-3基本設計・詳細設計

次に基本設計、詳細設計を行います。

要件定義を基に実装の方法やシステムのインターフェースなどの設計を行います。

この設計書を基にPGが実装を進めていきます。

2-4実装(開発)

いわゆるシステムエンジニアの仕事としてイメージされる部分だと思います。

前項の設計書を基にコードを書いていきます。

また、必要に応じてデバックをするなど、依頼者が求めているシステムを開発していきます。

2-5テスト(単体・結合)

次にテスト工程に移っていきます。

適切に動作するか、不具合が発生しないかなど確認してきます。

品質が低いものであれば顧客の満足度にも影響が出ることから、しっかりとテストを行う必要があります。

2-6リリース・運用保守

完成後はリリースを行い、運用保守へ移ります。

システム内のデータであったり、日々使用していくシステムであるため、定期的なメンテナンスが必要となります。

また、必要に応じて改修作業も発生することから、PGも必要となります。

 

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3.SIと比較した際のSIerとの違い

次にSIとの違いについてSIerと比較した際の違いを解説していきます。

 

 

種類

意味

SI

事業

顧客システムの課題分析から開発、保守運用までトータル的に請負う事業のこと

SIer

事業者

SIerはSIを行う事業者のこと

 

3-1 SIerはSIを行う事業者のこと

System Integrator (略して、SIer)とは、「システム開発を請け負う事業者」のことです。

つまりSIを行う事業者のこと指します。

システム開発だけでなく、コンサルティングから、システムの運用・保守などの業務まで請け負うケースがほとんどです。

ゼロから相談に乗って、形を作るところまで一貫して対応します。

ここまでは、良くある定義付けですが業界に浸っている人から見ると、「システム開発を一次請けする会社」です。

広告代理店みたいな立ち位置ですね。

開発をしようにも社内リソースが足りなければ二次請け、三次請け、、と多重下請け構造が始まります。

 

 ※SIerに関する関連記事

Sierとは?仕事内容やSESとの違い、Sierの選び方まで解説

3-2 SESはシステム開発をする企業に、エンジニアの労働力を提供する事業のこと

SESとは、システム開発を行う際の外注の1つであり、依頼先のエンジニアが依頼者の開発拠点に常駐し開発を行う事業です。

※内容によっては非常駐のケースもあります。

SIとは「事業」という点では共通しておりますが、形態がことなります。

SESはエンジニアを依頼者の拠点に常駐させ、労働力を提供するのに対し、SIは開発案件を請負い自社内で完成させて、納品物を依頼者に納品します。

目的対象物が労働力と完成品とで違いがあります。

また、契約形態も異なり、SESでは準委任契約を締結するのに対し、SIでは請負契約で締結します。

 

SIとSESの違いの比較図

※SESに関する関連記事

SESは「違法?」という考えは正しいのか解説します


まとめ

SIについて解説をしてきましたがポイントは掴めましたか。

IT業界では似たような単語を似たような意味合いで使われることも多く混同しがちですが、

ポイントさえ押さえてしまえば会話の理解もスムーズにできるのではないでしょうか。

 

弊社もSIerとして事業展開をしております。

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プログラマー、システムエンジニアを経て2001年にサイバーエイド株式会社を設立。
2008年に株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインにジョイン後は、2014年にベトナム・ホーチミンでオフショア開発拠点を立ち上げ、2017年に現地法人ICD Vietnam Limited Liability Companyを創業し現在に至る。
創業以降は東京のみならず、各国内地方拠点(札幌、名古屋、大阪)においても積極的にオフショア開発を推進し、国内のITエンジニア不足の解消を目指す。
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