目次
1. 人件費を中心としたコスト大きく削減できる
オフショア開発の最も有効的なメリットとして「人件費の削減」があります。
具体的な説明を踏まえて紹介します。
1-1. コストを1/3から1/2程度削減できる
人材によってスキルや月単価の相場が異なるので案件によって変わりますが、日本の一般的な単価相場は、平均80万~120万円程度といわれています。
参考:比較biz
そこに対してオフショアでの一般的な単価相場は、平均40万~80万円
※ただしこの金額は国や為替や、企業によって大きく異なるので、あくまでも目安になります。
参考:オフショア開発白書
1-2. 一人月当たりの単価が半分近く安くなることがある
具体的な一部の例として実際の一般的なの国内企業の見積書とICDベトナムでの見積書で比較した場合、
1人月当たり484,000円の差があることがわかりました。
仮にこのような契約が1年継続することになった場合580万円以上のコスト差が生まれてしまうことになります
【一般的な国内企業の見積書】
5,720,000(円)÷5(人月)=約1,144,000(平均単価)
【ICDベトナムの見積書】
3,300,000(円)÷5(人月)=約660,000(平均単価)
1-3. 日本よりもほかの国の方が比較的安い
上記のように説明いたしましたが、開発費は国によって違いがあります。
国ごとの費用を比べる事で適切な国を選択しオフショア開発のメリットとしての効力が格段に上がります。
人月単価(万円) | プログラマー | シニアエンジニア | ブリッジSE | PM |
中国 | 50.51 | 61.79 | 79.29 | 85.77 |
ベトナム | 40.22 | 49.13 | 57.73 | 57.94 |
フィリピン | 35.83 | 53.33 | 81.25 | 65.83 |
ミャンマー | 27.47 | 54.16 | 68.33 | 62.81 |
インド | 50.83 | 68.75 | 94.29 | 111.43 |
バングラデシュ | 44.13 | 46.13 | 90.96 | 58.63 |
日本 | 約60~100 | 約150~200 | 約100~ | 約70~132 |
(※2023年時点の金額になります)
詳しい費用については、「オフショア開発の費用相場と損しないためのポイントを解説!」の記事をご参照ください。
1-4. コストパフォーマンスも高い
オフショアでよく扱われるベトナムや中国などの国は、日本より平均レベルが高いでオフショア開発を行うと一定の品質を保ちながらコストパフォーマンスもある程度確保できます。
【IT人材に関する各国比較調査結果報告書】によれば日本の平均ITスキルは3.17で下から2番目になってしまっています。
実際のベトナムの品質についての詳しい内容は、「ベトナム人エンジニアのレベルを日本人の視点から徹底分析」をご覧になってください。
2. 素早く統率の取れたチームが編成しやすい
さらに大きなメリットとして挙げられるのは「統率の取れた開発チームを編成しやすい」ことです。
今回でいう、この「統率の取れた開発チーム」とは、同じプロジェクトに参画する企業が少ないチームを指します。
2-1. IT人材が豊富のため素早くチームを編成いやすい
【2023年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.9】によれば
全世界のITエンジニア数は推計2,680.5万人に対して日本は、144万人になります。
割合で言うと約5.37%です。国を選ばなければ残りの約94.63%もリソースとして使えるのでオフショア開発では国内よりも豊富なIT人材を活用することができ、素早くチームを構築できます。
(引用: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001486.000005089.html)
2-2. つの会社でチーム編成完結できるため統率の取れたチーム編成しやすい
オフショアでは人材が豊富のため1つのプロジェクトに対して1つの会社に外注することができます。
1つの会社でチームが完結していれば、普段から話しているメンバーでの開発になるのでコミュニケーションが円滑に回り、業務中の「ちょっといいですか…?」が聞きやすかったりします。
逆に多くの国内SESの場合は多重下請け構造になっており、様々な会社からエンジニアを集めるようなチーム編成になることがあります。その場合、コミュニケーションが円滑に回らなかったり、プロジェクト進行中にコミュニケーション上のトラブルが発生したりすることもあり得ます。
3. まとめ
本記事で説明した通り、オフショアでは様々な面でのメリットがあります。ですが当然デメリットの側面を無視して運用することはできません。デメリットの記事も配信しているのであわせて読んで、オフショアについての理解度を高め運用できるようになりましょう。