システム開発を内製化すると得られる5つのメリット

システム開発内製化のメリット

システム開発において内製化することのメリットは何があるかご存じでしょうか?

システム開発は主に開発のプロに依頼する外注と自社のエンジニアが開発を進める自社開発(内製化)の2つに分けられますが、特にこれからシステム開発を内製化したいという方にぜひご覧いただきたいと思います。

本記事ではシステム開発を内製化することでのメリットにフォーカスしまとめております。ぜひ今後のご参考にしていただければ幸いです。

弊社はIT企業として20年以上の実績があり、蓄積したデータを活用しながらまとめております。ぜひお読みいただき、知識を深めていただけると幸いです。

 

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1. システム開発における内製化の5つのメリット

システム開発において内製化をした場合に得られる5つのメリットについて解説していきます。

1-1 コストダウン

 

コストダウンのイメージ図

コストダウンがメリットして得られます。

外注と比較した場合のメリットになってしまいますが、自社でエンジニアを雇って内製化をした方がコストを抑えることができます。システム開発において外注をした場合は必ず外注費用が発生します。ただ、採用するまでの採用活動費を考えると外注した方が早いし安いというケースもあります。リファラル(紹介)でエンジニアをどんどん採用する方がコストパフォーマンスは良いかもしれません。

外注に掛かる費用は受託する会社によってそれぞれですが、下記に相場をまとめました。

※月額単価 1名あたりフル稼働した場合

クラス

金額

プログラマー

40~60万円

プログラマー(大手)

50~100万円

システムエンジニア(初級)

60~100万円

システムエンジニア(中級)

80~120万円

システムエンジニア(上級)

100~160万円

参考までにアプリ開発を外注した場合の費用相場については、「アプリ開発の外注|費用相場、進め方、おすすめの外注先を紹介」で詳細をまとめています。

 

下記のデータは各都道府県別のSEの平均年収をまとめました。内製化した場合の給与は各社それぞれかと思いますが、外注費用と比較するため平均年収をまとめました。

1人当たりの年収

都道府県

SE平均年収(万円) ( )内は全職業での全国比

北海道

468 (-7%)

青森県

422 (-16%)

岩手県

419 (-17%)

宮城県

465 (-8%)

秋田県

425 (-16%)

山形県

427 (-15%)

福島県

434 (-14%)

東京都

539 (+7%)

神奈川県

525 (+4%)

茨城県

470 (-7%)

栃木県

449 (-11%)

群馬県

447 (-11%)

埼玉県

392 (-22%)

千葉県

449 (-11%)

新潟県

404 (-20%)

富山県

455 (-10%)

石川県

439 (-13%)

福井県

421 (-16%)

山梨県

449 (-11%)

長野県

448 (-11%)

岐阜県

412 (-18%)

静岡県

482 (-4%)

愛知県

489 (-3%)

三重県

449 (-11%)

滋賀県

486 (-4%)

京都府

497 (-1%)

大阪府

498 (-1%)

兵庫県

474 (-6%)

奈良県

424 (-16%)

和歌山県

420 (-17%)

鳥取県

456 (-10%)

島根県

386 (-23%)

岡山県

444 (-12%)

広島県

448 (-11%)

山口県

420 (-17%)

徳島県

449 (-11%)

香川県

424 (-16%)

愛媛県

447 (-11%)

高知県

444 (-12%)

福岡県

468 (-17%)

佐賀県

400 (-21%)

長崎県

413 (-18%)

熊本県

441 (-12%)

大分県

418 (-17%)

宮崎県

383 (-24%)

鹿児島県

381 (-24%)

沖縄県

438 (-13%)

 

(参照:統計で見る日本

(参照:Baseconnect

(参照:求人ボックス 給料ナビ

データの中から東京を例としてみていきましょう。

東京での平均年収は539万円となります。月当たりに計算してみると、539万円÷12カ月=約45万円 となります。1名のエンジニアを自社で雇っている場合に支払う金額が約45万円(ボーナス無し)となります。

それと比較し、外注した場合に同額で依頼できるのがプログラマーです。ただし4060万円の幅がある中で45万円というと、まだ初心者プログラマーになります。さらに初心者プログラマー1人で対応できるわけもなく、更に経験のあるプログラマーやシステムエンジニアなど複数人でのチームを構築する必要があります。そのため、人数が増えるほどにコストの差は大きくなることから、内製化することによりコストのダウンができます。

エンジニア採用に苦労している方は、エージェントの導入も検討してみてはどうでしょうか?エージェントを導入することのメリットは「エンジニア採用において、エージェントは機能するのか?」の記事で解説しています。

1-2 開発ノウハウの蓄積

 

開発ノウハウの蓄積のイメージ図

 

内製化することで開発ノウハウの蓄積ができます。

システム開発を外注する企業は多いかと思いますが、その分ノウハウや実績などは外注先に溜まっていくばかりで自社の財産になりません。

極端な話ですが、外注ばかりに頼りすぎて、自社内で使用するシステムがブラックボックス化してしまい使い勝手が悪くなってしまう可能性もあります。

その点、内製化することで自社に技術的ノウハウや知識が蓄積し、ブラックボックス化を防ぎいつでも使いやすいようにカスタマイズすることも可能になります。

また、開発ノウハウの蓄積により人材の中長期的な育成にも良い影響与えることができます。

 

1-3 突発的な対応がスピーディーに行える

システム全体の開発をスピーディーに行うことは体制や個々のスキルに依存されますが、システム完成後に突発的に発生する部分的な修正や追加開発、トラブル対応などをスピーディーに対応することができます。

例えば、軽微なシステム改修が必要になった場合、外注であれば追加での費用が発生したり、業務を受けるためにどんな修正をするのかと細かく打ち合わせを行うなど時間がかかってしまいます。

それに比べて内製化の場合だと、「ここをこうして欲しい」とシステム担当者に伝えるだけですぐに対応することが可能です。もちろん社員なので追加費用などもなく、綿密な打ち合わせをすることもなくスピーディーに進めることができます。また、修正後のレビューも社内で画面を見ながら手間なく実施できるため、メリットと感じることができます。

1-4 セキュリティリスクの軽減

内製化することでセキュリティの強化が図れます。

外注をした場合は、システム開発の内容など、機密情報を社外に持ち出す必要がありセキュリティ上のリスクが否めません。内製化の場合は社外に持ち出すことはなくなるため、セキュリティ上のリスクが軽減できます。当然、サイバー犯罪に巻き込まれることは内製化でも外注でも可能性としてはありますが、「可能な限り外部に持ち出さない」ことはセキュリティ上、重要だと考えます。

1-5 柔軟な対応が可能に

内製化することで柔軟な対応ができます。

システム開発を外注した場合に、例えば伝え漏れや認識の齟齬による追加開発の発生などよくある話ではないでしょうか。そういったケースでは追加費用が発生するなどコストも時間もさらにかかってしまいます。

しかし、内製化の場合はそういった心配は一切不要になります。気づいたタイミングで追加の開発を社内のシステム担当者に伝えるだけで随時対応ができます。また、システム担当者も社内のことを把握しており、より使いやすいような仕様へと検討することもできるのではないでしょうか。

 


2. システム開発における内製化のデメリット

システム開発を内製化した場合のデメリットとしては、開発のスピード感が失われることや品質が悪くなってしまう可能性があります。

例えば完成したシステムの一部分を修正してほしいなどの突発的な開発は高い技術やスキルを必要としないケースも多く、プロに依頼せずとも社内でスピーディーに行えますが、その大元であるシステムの開発には時間がかかることになるでしょう。

外注の基本は、社内でできないことをその道のプロに依頼することです。その道のプロに依頼するのでそれなりの品質が担保されるし、自分たちではできないこともできるというメリットがあります。そこを内製化すると、技術力がなければ品質も悪くなり、欲しかった機能もスキル不足で実装できない可能性もあります。また、場合によっては調べながら進める可能性もあるので、時間も掛かるかもしれません。

長い目で見たときには、開発のプロに肩を並べるまで成長できる可能性もあります。また、手間がかかるというのもデメリットとしてあげられます。外注の場合は、丸投げができていたため進捗確認だけで済んでいたなんてことも多いのではないでしょうか。内製化した場合は丸投げしていたことをすべて自社内で完結させる必要があるため、必然的に手間はかかります。

外注しようと思っても一歩踏みとどまってしまうのはコスト面が大きいのではないでしょうか。コストを抑えて外注するという手段があります。それが“オフショア開発”です。

オフショア開発については、「オフショア開発とは?概要やメリット、成功させるポイントを紹介」の記事で詳細を記載しています。

 

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3. システム開発を内製化すべきなのか

考えている人

システム開発のメリットやデメリットについて解説してきましたが、どのような企業が内製化に向いているか解説します。

3-1 内製化すべき企業の特徴

内製化すべき企業の特徴としては、

  • エンジニアが複数名揃っている(内容にもよるが少なくとも3名以上)
  • エンジニアのスキルや経験が豊富で概ね5年以上の経験者である
  • 過去にも開発を社内で行ったことがある
  • 開発に関するノウハウを持っている
  • 外注費用の高騰による影響を受けている

このような社内状況であれば内製化をおすすめします。

とはいえ、開発内容による部分はありますが、内製化を進める企業に見られる特徴であるため、全てが当てはまるという場合は内製化をすぐにでも推進しましょう。

3-2 内製化すべきでない企業の特徴

内製化すべきでない企業の特徴としては、

  • 自社エンジニアがいない
  • エンジニアのスキルが足らなすぎる
  • 開発のノウハウが全くない

このような状況であれば内製化は見送ることをおすすめします。

無理に内製化を推進したことで無駄な費用の発生、最終的に外注をする必要が生じてしまい2重でコストが発生するなど、大きな損失が出てしまう可能性があります。

内製化ができることで得られるメリットは大きいですが、慎重に判断することも重要です。

外注の進め方についてまとめた「ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットや契約形態の違いを解説」の記事も併せてご参照ください。

 


まとめ

システム開発における内製化について5つのメリットとデメリットも併せて解説してきました。これから内製化をお考えであればぜひご参考していただければと思います。ただ内製化へのハードルも少なからず存在し、やはりプロに依頼したいという方はぜひ下記のお問い合わせ先よりお問い合わせください。

弊社は会社を立ち上げたから25年が経ちます。長年の経験からシステム開発の手段について様々アドバイスできると思います。相談は無料 です!お気軽にお問い合わせください。

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